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近ごろ、年ごろ? バイブス高まる!?

「なぁ古里、知ってるかぁ? 数字の語呂合わせっつーのは、人の感情を逆撫でするんだぜ」


「はぁ? なんで数字の語呂合わせが、感情を逆撫でるんだよ。意味がわかんねーよ」


「分かってねぇな。数字の語呂には、色んな意味合いがある。18782(イヤナヤツ)なんてのはその典型だ。事実、パッとその数字と語呂がマッチした瞬間に、人は怒りを覚える」


「待て待て待て。仮にもだぞ、百歩譲って18782(イヤナヤツ)だったとしても、誰が激昂するんだ?」


「だからよぉ、うちのコンビニに買い物に来る、客たちだよ。会計がレジスターに表示されると感情のリミッターが突然、外れる」


「つまりは買い物した会計の語呂合わせなんだな?てか、やっぱり会計の数字でお客さんが怒るなんてこと、考えられん」


「この間、ガスの公共料金の支払いが¥1783(イナバサン♡)だった客がいた。俺は上機嫌でスタンプを『ウルトラソウル! ッヘイ!』と押した。だが、客は微塵の笑顔も見せずにガン付けて帰りやがった」


「そりゃお前が悪ノリするからだろ、逆にガンのみじゃなくてクレーム付けられてもおかしくねぇぞ?」


「あぁ、松本って奴からクレーム来たらその客ってのは頭に入れてあるぜ」


「お前、確信犯だろ…」


「はぁ? 何がだよ古里。んでもって、次は警官が買い物に来たんだよ。マキロンと包帯な。職務中に、なんでそんな物が必要なんだっつーの」


「警察官は大変なんだよ。酔っ払いの対応、喧嘩の仲裁。怪我の一つや二つする事だってあるだろ?」


「って、思うだろぉ? そうじゃなかったんだよ。あの警官、指詰めるつもりだったんだよ。会計は¥893(ヤクザ)だったぜ」


「警察官に¥893(ヤクザ)ってのは、流石にニヤけるな(笑)。お前も内心笑ってたんだろ?」


「あぁ、『ドスはご利用になりますか?』って聞いたら、拳銃に手を掛けやがって、撃たれそうになったが(笑)」


「お前…よく死ななかったな…」


「¥2323(フサフサ)のハゲたオッサン。¥1129(イイ肉)で安い鶏胸肉を買うオバチャン。¥1122(いい夫婦)でどの中華まんを買うか大揉めする夫婦。数字に皮肉られて目も当てられねーぜ」


「お前が焚き付けて、人を不機嫌にさせてんだろうが…」


「まぁつまりだ、数字の語呂なんて気にすんな、って俺は言いてぇ。例えオール7だろうが支払う金額が少ない方が、人生では幸せだ」


「綺麗に纏めました感を出すな。全部お前のせいだと、俺は思うがな。んで、今日オレに見せたいモノって何だよっ」


「あぁ。昨日、掘り出し物を見つけてな。少々、値は張ったが満足のいく買い物だったぜ」


「幾らだ?」


「¥1,919,072だ。至福の時間が訪れるらしい、今からワっクワクしてんだよぉ」



「支払いが高額な上に、ド下ネタじゃねーか」

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