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第6話 鍛冶屋にて

 購入した武器を変更

 地図のとおり鍛冶屋の前まで来てみると凄く古くて見た目もいまいちなことから不安になってきた。看板には《冒険者の刃》と書かれていた。


「ここ、ほんとに大丈夫かな、、、。まぁ、入ってみないと分かんないか。おじゃましまーす」


 開きにくい扉を開け中に入ると、ヤクザみたいな物騒な顔をした男の人がカウンターにいた。


「失礼しましたー」


「おい! 逃げてんじゃねぇ!」


 いつの間にかカウンターから出てきて俺の肩を掴んでいた。


「なっ、、、! コヤツできる、、、!」


「『コヤツできる、、、!』じゃねぇ! 何帰ろうとしてんだ! で、なにか注文すんのか?」


 声と顔は怖いが普通の鍛冶屋のようだ。


「なんか、失礼なこと考えてねぇか?」


「いや、そんなことないぞ。とりあえず、店を少し見て回っていいか?」


「ったく、ホントかよ? まぁ今は信じてやる。あと、店を見て回るぐらいなら許可はいらん」


「わかった、じゃあ遠慮なく見させてもらう」


 しばらく見ていると店の片隅に箱が置いてあった。中を見てみると日本で見たことのある形状をした武器が入っていた。


「そう言えば、スキルに鑑定があったな。

《鑑定》」


 スキルは念じるか唱えることで発動できる。俺にとっては念じる方が比較的楽だ。この刀を鑑定してみると驚きの結果がでた。


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《力の失われた名刀Lv0》

【効果】隠蔽Lv10

【説明】昔は力があったがとある事が原因で力を失った名刀。使い続ければ元の力を取り戻す可能性もある。

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「これは? 少し気になるんだけど、、、」


「使えないもんだ。欲しいなら銀貨5枚ほどでくれてやる。俺の鑑定も効かねぇしな。今じゃ、指すら切れねぇ。ただのなまくらだ」


 指すら切れねぇのか。隠蔽Lv10付いてるし普通の人には詳細か見えないのか。


「なら、俺が買う。だけど、これだけだと使えないからもう1本刀が欲しいんだが、値段は?」


「変わったやつだな。刀をもう1本つけて、金貨1枚と銀貨5枚だ。まいどあり! 次の来店を待っているぞ。俺の名前はヤグサ、今後ともよろしく頼む」


「ブフッ。ヤグサって、、、」


 名前が顔と一致している。これは笑ってしまうだろう。


「人の名前聞いて、何笑ってんだてめぇ! 値段2倍にすんぞ!」


「すまない。俺の名前は兎月紅葉。また来るよ」


 顔がヤクザみたいな鍛冶屋のヤグサか。ついつい笑ってしまったが。いい武器を安く提供してくれるし、今後もここに通うかな。

次回投稿は明後日になります!

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