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第3話 兎月紅葉、冒険者になる

初の戦闘描写、、、。

全然うまくかけない。

ランク→階級に変更

戦闘描写を少し変更

 城を出てから1時間ほどした頃、俺はある大きな建物の前に立っていた。看板には冒険者ギルドと書いてある。


 そう、俺は今日冒険者になろうと思う。なぜ冒険者になるかだって?それはたくさんの利点があるからだ。


・ギルドカードが国や街に入る時の身分証明書になる。

・お金が稼げる。

・効率よく強くなれる。

・パーティーを組むことで安全性が高まる。


 などなど、入ってて損は無いとおもう。


 扉を開け中に入ると酒くさく、大きな声で笑う男達が何人もいた。


 絡まれないといいんだけどな、、、。


 目立たないようにカウンターの前まで行き、そこにいる女のギルド職員に話しかけた。


「あの、冒険者になりたいんですが、どうすればいいですか?」


「それではご説明させていただきます。登録には銀貨一枚が必要です。銀貨一枚を支払ってもらうとこのカードをお渡しします」


 そう言って彼女は金属で出来たプレートを取り出した。銀貨一枚を払うとプレートをくれるらしい。王様からお金はちゃんと貰っているのですぐに支払えた。


「銀貨一枚確かに受け取りました。それではこのカードに血を1滴たらしてください。そうすると登録完了します」


 カードと針が渡されたので、針で指を刺し血をカードに垂らした。血が触れた瞬間カードが薄く光り文字が浮かび出てきた。どういう仕組みか分からないが多分魔法なのだろう。


「無事登録できましたね。質問はありませんか?」


「それじゃあ、クエストと階級について教えてくれませんか?」


「クエストと階級についてですね?それでは説明します」


 説明を要約するとこういう事だ。


《クエストについて》

・クエストボードに貼ってあるものから選んで受けられる。

・自分の階級から上下ひとつまでのランクのクエストなら受注可。

・クエストを決められた期間内に達成できないと失敗となり、報酬がなくなる。

・常時依頼には期間はなく、誰でも受けられる。(例、薬草採取、ゴブリン討伐など)


《階級について》

・階級は

 G→F→E→D→C→B→A→S→SS→SSS

の順に上がっていく。

・初期登録時の階級は試験によって決められる。試験で好成績なら階級をDまであがることができる。

・階級を上げるには自分の階級と同じかそれより上のクエストを達成していかないといけない。階級が上がるにつれ必要な達成量も増える。

・階級がC以上に上がる時からは、試験がある。

・階級がB以上で優秀な功績を上げた者には二つなが与えられる。

・階級を上げるといいことがあるが、今は伝えられない。

・階級がC以上からは、街に危機が迫った時強制呼び出しがかかる。


 と、まぁこんな感じだ。俺はあんまり強くないから、最初の階級は飛ばせるかどうか、分からないけど挑戦してみようと思う。飛ばせるだけ飛ばせるといいんだけど。


「では、試験を始めるので私に付いてきてください。ちなみに私はミレアと言います。以後お見知りおきを」


 ついて行った先にあったのは大きな練習場だった。武器や魔法の練習をする場所らしい。


「結構広いな。で、誰が試験官ですか?」


「うーん。今空いてるのはガジンさんだけですね。ガジンさーん! ギルド登録者の試験官お願いします。」


「おう! 今日はそこの奴が試験を受けるのか。俺はガジンという。困ったことがあれば俺に相談しろ。

 と、まぁ、自己紹介はこの位にして、試験を始めるんだが何の武器を使う?」


「えーと、投擲用ナイフ5本と刃が50cmくらいのナイフ2本取ってください」


「ほぅ。お前さんナイフ使いか。しかも二刀流」


「初めて使うんですが、一番軽そうで使いやすそうなので。あと、二刀流ではなく、一本は予備として。片手は投げるために取っておきたいので」


「ガハハ!! 初めて使う武器で試験に挑むとは大した度胸だ! じゃあ用意はいいか?

 ルールは簡単で、お互い武器を打ち合い、そこのミレアが、勝敗を決める。負けたとしても階級は上がるかもしれないから落ち込むなよ」


「簡単でいいですね。早く始めましょう」


「二人とも頑張ってくださいね。それでは始めます! スタート!」


 初めて武器を持ったけれど凄く馴染んでいる。武器の使い方も何となくわかる。剣術のスキルのおかげだろうか。


「じゃあ、俺から行くぞぉ!」


 ガジンさんは大斧を思いっきり振り下ろして来た。もちろん刃は付いておらず、木で出来ている。結構なスピードだけれどよけれないことも無い。


「フッ! 俺も行きます!」


 避けた後、左手で投げナイフを顔に向かって投げた。普通にかわされたけれど、まだ終わってない。投げた後接近し、右手に持ったナイフで切りつける。


 ガジンさんはあんなに大きな斧をもっているのに、すごく素早い。さっきの攻撃も軽くかわされた。


 ガジンさんは少し強い攻撃をしてくる。ギリギリでかわし、投げナイフを投げ接近し切りかかる。ガジンさんの攻撃が当たったら終わりそうな気がする。


「なかなか、やるじゃねぇか! ならこれはどうだ? 《衝牙しょうが》!!」


 いつもより少し速い攻撃を避けきれず咄嗟に左手のナイフと右手の投げナイフをクロスさせ受け止めると凄まじい力が加わり、体ごと吹き飛ばされた。


「っ!! 痛ったいな!」


 さっきの《衝牙》で持っていたナイフと投げナイフが折れてしまった。も折れそうだ。そして、残る武器は投げナイフと手持ちナイフが一本ずつ。このままだと押し切られるので咄嗟に思いついた作戦を実行する。


「シッ!!」


 左手に持っていた折れたナイフを高く放り投げ、新しく投げナイフに持ち変えるガジンさんは行動の意味が分からず戸惑う。その隙に接近し攻撃をしたが、ガジンさんの迅速な対応により受け止められた。


「なかなかやるな! だが、これで終わりだ! 《衝牙》!!」


 そして、ガジンさんは《衝牙》を放つ。それをわざと右手のナイフだけで受け止めると衝撃に逆らわず回転する。そして、その回転を利用し左手に持った投げナイフを投げつける。


 作戦自体は上手くいったけれど、ガジンさんは投げナイフをギリギリで回避した。


「そこまで!! ガジンさんの勝利です!」


「ガハハ!! 最後の一撃は良かった! 俺も少しヒヤッとしたぞ! だがまだまだ力が足りん! 将来が楽しみなルーキーだ。名前を聞いておこう。」


「兎月紅葉。さっきの試合は本気じゃないですよね?」


 俺の質問にはミレアが答えてくれた。


「ガジンさんは、二つ名持ち階級B冒険者で、《双戦斧のガジン》と呼ばれています。今回は試験なので斧は1つにしてもらいました。ガジンさんは手加減していたけれど、しっかりと対応出来ていましたし、階級はDでいいんじゃないですか?」


「あぁ! 俺もそう思う。Dが妥当だろう。紅葉、お前の成長を楽しみに待っておく。ではな! ガハハ!」


 ガジンさんは豪快に笑いながら去っていった。


「てか、ガジンさんの階級はBなのか。どうりで強いわけだ。しかも本当は斧二つって化物かよ。で、俺は手加減されていたと。結構悔しいな、、、」


「いい試合だったじゃないですか。初めて武器を持ってあれなら上出来ですよ。では、階級Dに登録します。試験お疲れ様でした」


 ミレアさんの言う通りだ。初めて武器を持って初めて戦闘をしたんだ。仕方ないだろう。だけど、


「次は1回でも攻撃を入れてやる!」


 さっきの戦闘では俺の攻撃はすべて避けるか受け止められていて、全くダメージを与えられなかった。それが一番悔しい。すごく大きな目標かも知れないが絶対達成する。そう心に決めた。


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