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第17話 弟子としての仕事

 次の日の昼過ぎ、早速師匠に呼ばれた。


「じゃあ、弟子としてまずひとつ働いて貰おうかな」


「はぁ……。で、何をすればいいですか?」


 師匠は相変わらず悪い笑みを浮かべている。何をさせられるんだろうか?


「そんなに身構えなくてもいいのに。庭にゴーレムがいただろう? そいつはこの庭からは出られないようになっている」


 すごく嫌な感じがするぞ。師匠は外に出たりしなさそうだからな。


「だから、いつもは仕方なく私が食料の買い物に行っているんだ。そして、そろそろ食料が底をつきそうなんだ……。ってことで、私の代わりに買い物に行ってきて!」


「やっぱりか……。で、何を買ってくればいいですか?」


 やっぱり弟子じゃなくてパシリだったか……。これを続ければ、いつか教えてくれるだろうか?


「全部鳥で連絡するからよろしく頼む。この買い物が終わったらテイムの方法を教えてあげよう!」


「もう教えてくれるのか?」


 この師匠ダメ人間だけど、する事はしっかりとしてくれるらしい。

 さっさと終わらせてこないとな!


「分かったら早く行ってくるんだ!」


「了解!」




 街を歩き回って約3時間、ついに買い物が終わった。師匠は俺がマジックバックを持っているのを知っていたらしく、買い物はとんでもない量だった。


「どんだけ貯めておくつもりなんですか? いくら何でも多すぎですよ……」


「そりゃあ、これから3ヶ月ほどは買い物に行く気無いからね」


 隣の鳥から師匠の声がする。師匠は買い物をする時、しっかりと値切ってくれるのでありがたいが、だったら自分で直接来てやって欲しい。店の人も呆れていた。


「3ヶ月ってどんだけ引きこもるつもりですか……。もう少しちゃんと外に出てくださいよ」


「うるさいなぁ。私の勝手だろう? 早く戻ってきてくれ。テイムのスキルを教えてやるから」


 これで、やっとテイム教えてもらえるのか。


「分かりました。すぐに戻りますよ」


「いやぁ! 今回の買い物は楽だったなあ!」


 今のはイラッと来たな。こんなひきこもり生活絶対太るぞ。いや、太れ!


「今、失礼な事考えたでしょ?」


「いや、そんなことないですよ」


 この師匠といい、鍛冶屋のヤグサといい、心を読むのが上手いよな。

 そして、師匠の家に帰ってきた。家に入ると師匠が待っていた、


「ただ今戻りました。買ってきたものはどこに置けばいいですか?」


「玄関から一番近い扉が、キッチンになってるから、そこに置いといてくれ」


 扉を開けると、確かにキッチンで、中では人型の人形が働いていた。こいつが料理をしているのだろう。俺から荷物を受け取るとまた仕事に戻った。


「で、師匠。テイムはどうやって覚えればいいんですか?」


「まぁ、実に簡単なんだけど、魔物と仲良くなることだね。そしたら私の場合、1ヶ月ほどで取得できたよ。君もやってみるといい!」


「え? それだけ……?」


「あぁ! それだけだ! もしスキルを覚えた後もわからないことがあったら、色々と教えてあげるからまた来てくれ!」


「ちょっと待ってください! 仲良くなるのにおすすめの魔物っていますか?」


 これだけは聞かないといけない。じゃないと、あれだけの買い物をしたお礼になっていない。


「野生ならスライム。他にも人がテイムしたモンスターでもいいと思うよ。勿論、奴隷でも可能だ」


「奴隷いるんですか? 奴隷もテイムと関係が?」


「奴隷なんて沢山いるよ? 金がなくて両親に売られた子。犯罪を犯して、奴隷落ちした者たち、みたいなね?」


「そうなんですか……」


 今はお金がなくて行っても買えないだろうけど、今度お金が貯まったら少し訪ねてみるのもいいかもな。一人旅は寂しいし。


「奴隷とテイムの関係についてはテイムが覚えられたら教えてあげるから、さっさと覚えてくるといいよ」


「分かりました。頑張ってきます」


 屋敷を出るともう夕方だった。

 あの量の買い物をさせられたのに、得た情報はこれだけか……。もう、来てやらないからな……。


「そういえば、テイムされた魔物でも良かったよな。じゃあ、テアラのスライムと仲良くなるのが簡単そうだな」


 明日はテアラを探して、スライムと遊ばせて貰おうかな。


しばらく投稿遅れるかもです。次からの話をしっかり考えたいので。

長くても1週間後には再開します!

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