第12話 少女との出会い その2
今までの【ステータス】→【数値】に変更しました。
目の前の少女を鑑定してみる。
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【名前】テアラ
【ランク】1
【レベル】1
【種族】人間
【職業】なし
【数値】
《体力》80/80
《魔力》50/50
《筋力》40
《素早さ》60
《防御》50
【称号】真なる友好,怖がり
【スキル】
《下位》テイムLv1
《ユニーク》友好Lv1
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この少女がモンスターに懐かれるのは、称号のおかげか? まぁ、詳しく調べれば分かるだろう。
真なる友好
【説明】
友達が欲しい! と、心から強く願ったものに与えられる称号。
誰からでも好かれるようになる。自分より弱い魔物から、好かれる。しかし、友達が出来るかどうかは本人による。
【スキル】に友好Lv1が追加される。
怖がり
【説明】
以前強い恐怖を覚え、今でもそれが忘れらないものに与えられる称号。
少しの恐怖でも、大袈裟に感じてしまう。乗り越えると新たな力を得られる。
この子友達いないのか。素直になれないみたいだし。それでこの称号ね。
次にスキル。
テイム
【説明】
仲良くなった魔物を従えられる。あまり、無茶な命令は出来ないけれど、危機が迫った時は命令がなくても助けてくれる。
Lvが上がると従えられる魔物の種類や、量が増える。
友好
【説明】
このスキルは魔物に対してのみ友好。使うと、意思疎通ができるようになる。
Lv1だと、自分より弱い魔物で、ある一定の種類のみ可能。Lvが上がれば制限が無くなっていく。
すごい称号とスキルがある。完全にテイマー向けだ。
「なぁ、君。このスライムと仲良くなってみたら? 友達いないんでしょ?」
「う、うるさい! 友達ぐらい!? な、何人もいるし! それに、スライムと仲良くなるなんて無理にきまってるじゃない!」
少女は怒ったような慌てたような声でそんなことを言っている。でも、チラチラとスライムを見ている。
「多分、君にはテイマーの才能があると思う。とりあえずこのスライムに《テイム》って言ってみて」
「じゃあ、やってみる《テイム》!」
少女はテイムを使った。テイムを使われた10匹のスライムは少し光っている。そして、光が収まった時、一斉に少女に集まってきた。
「なんか、さらに怖くなくなってきた。この子達から、友達になってよ! って言われてる気がする!」
「じゃ、多分成功だな。友達出来て良かったな」
少女は嬉しそうにスライムたちとじゃれていた。俺もテイム欲しかった!!
「これからどうするの? ギルドに登録しに行く?」
「ギルドは怖い人たちが多いので嫌です! でも、この子達を飼うには行かなきゃダメですよね?」
確か、正式に使い魔にするにはギルドに行って使い魔登録しないとダメだったはずだ。ここまでしたからには、最後まで付き合わないとな。
「そうだな。俺がついて行ってやるよ。よろしくなテアラ! あっ!」
「!? なんで名前知ってるんですか!? さっきもテイマーの才能があるって言ってみたり」
つい名前を呼んでしまった。どう誤魔化そうか。
「いや、まぁ、ちょっとな。色々とあるんだよ!」
「もういいです! 改めてテアラっていいます。よろしくお願いします!」
「あぁ。よろしくな!」
この少女とは、長い付き合いになりそうだな。そんなことを考えながら街へと二人で戻った。
次回投稿は明後日にします。




