第10話 初クエスト
ステータス解析が終わり今は昼頃。意外と時間が余ってしまったので、ギルドに行き簡単なクエストを受けてこようと思う。部屋をでて、食堂の方に行くとリルがいた。
「調べ物終わって、少し時間あるからギルドでクエスト受けてくる。夜までに帰ってくるから」
「そうですか! なら、弁当いりますか? すぐ準備できますよ!」
「じゃあ、お願いしようかな」
少量のお金を払い、リルから弁当を受け取った。味は期待していいようだ。
ギルドに着いて中に入るとやはり人はそんなにいない。受付にはミレアがいた。
「昨日はお疲れ様です。やはり戦闘はお強いですね」
昨日ステータスを解析して分かったが、多分、戦闘に慣れた冒険者3人ををあそこまで簡単にあしらえたのは、巻き込まれた者の称号のおかげじゃないだろうか。
「まぁな。ところで、ミリア。夜までに帰ってこられる、危険の少ないクエストってないか?」
「それなら、薬草採取やゴブリン討伐なんてどうでしょうか? ゴブリンは弱い魔物ですし、薬草採取は慣れておくと今後役に立ちますよ」
「なら、両方ともよろしく頼む」
依頼の内容はゴブリン5体の討伐と薬草10本の採取だ。魔物は倒すとすぐに消えてしまうらしい。そして、その後にはアイテムがドロップする。ドロップするアイテムは1つだとは限らない。前の世界だと、有り得ないことだが、この世界では普通なのだろう。クエストを完了するにはそのアイテムをギルドに提出する必要がある。
ゴブリンも薬草もここから少し離れた森に行けば見つかるらしい。早速行ってみることにした。
数十分後、俺は森についた。生えてる木は見たことなかった。当たり前だが、あちらとは全然違う。
「はぁ、ゴブリンっていうと人型の魔物だよな。先に薬草採取をすませるか」
薬草がどんなものか一応聞いておいたが、それらしいものが見つかったら、鑑定で確かめてみればいい。名前はリーヴァ草といい、ミリアに絵を書いてもらったがヨモギに似ている。しばらく歩くとそれらしいものを見つけた。
「お、あれかな? 結構沢山あるな《鑑定》」
【名前】リーヴァ草
【効果】加工するとポーションになる。ポーションは傷を治し、体力を回復する。
【注意】採取する時は、根より上の部分を取る。すると、しばらく経つとそこから生えてくる。
これで、あっていたようだ。現実を見てわかったが、ミリアは絵がうまいんだな。
「採取時の注意までしっかりと教えてくれるなんてやっぱり鑑定は優秀だな」
そうして10本採取し、ゴブリンの討伐に向かうことにした。
次回の更新は明後日になります。
戦闘シーンか、辛いなぁ、、、。




