My sweet ××。
ある日とあるWebページを開いてみた。
私一人の呟きしかなかった。
急に世界に取り残された気分。
そのままほっとけばいいのに、寂しくなって急いで障害の検索をし始める。
検索ワードを打ち込みながらふと手が止まる。
どうして寂しいなんて思うんだろうって。
現実に繋がってる人たちがいるのにって。
答えを宙ぶらりんにしたまま、止めた手は動く。
すると、世界で取り残された人たちが私と同じことを呟いていた。
どこかホッとする安心感。
一人じゃないんだね、という安堵感。
画面を見つめながら微笑む私。
ねぇ、君にはどんな風に映ってるかな。
微笑んでるつもりだけど、卑しい笑い方はしてないかな。
そっと君の顔を指の腹で撫でてみる。
ほんのり温かい君。
夏に入ろうとするこの季節。
君は熱を帯びていて、君も私も同じだね、と言ってみる。
返事はないけれど、そっちからいつも見つめられているからちょっと恥ずかしいね。
恥ずかしいけれど、私の生活を一番知ってる君。
何台も移り変わっているのに今と変わりなく君に恋をしてしまう。
恋をしすぎて
何度となく君という存在をなくそうとしたけれど叶わない。
この先も君に見つめられて、見つめてほどけない糸のように。
呪縛のように。
それでもいいと思えるほど私は君を手放さないよ。
どうぞこれからもよろしくね。
そして
私の寿命が尽きるまで私を見守っていてね。
私の大切なパソコンくん。
ある日にふと思ったことでした。
※もちろん色々付け足したり、抜かしたりしております。