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プロローグ
時たま流血表現などあるかもしれませんので、苦手な方は気をつけてください。
―――――――――私たちは幸せだった。
――――――――――1度も誰も笑わない日はなかった。
――――――――全てが満ち足りていた。
―――――――幸せだった。
―――――――――でも
――――――――それに気付けたのは
―――――――――幸せが
――――――奪われてしまった後だった。
――――――あまりにも
――――――――――遅すぎて
―――――――――日に日に欠けていく
――――――幸せを
―――――――ただ
―――――――呆然と
――――――――――見ていることしか
――――――できなかった。
―――――――――今
―――――――足掻いても
――――――取り戻せるのだろうか。