新・永遠にしりとりしていたい!
私、三原カナは、どこにでもいるようないたって普通の女子高校生。
隣の席の島地くんが好きなんだけど、想いを伝えるなんて難しいから、友達みたいな関係を続けているんだ。
この前さ、突然席替えが始まって、どうなることかと思ったんだけど……またこうして隣の席になれたんだ! キタコレ!! 最高ッ!!
「また隣だね」
「うん! しりとりしよ!」
「いいよ」
「じゃあねー、今日は……席替え、から!」
早速始まるしりとりタイム。
「えんどうまめ、かな」
「目玉!」
「マウンテンバイク、かな」
「栗拾い!」
「糸を結ぶ、とか」
「豚肉!」
「熊に注意、とか」
「イルカ!」
でもさぁ……席替えって、ホント、正直苦手だよ。
だってだって! 島地くんと席が離れるかもしれないんだもん! そんなの嫌じゃない!? 好きな人と隣り合ってしりとりできる時間を奪われるなんて、そんなの、辛すぎない!? もし! そんなことになったら! 心折れるよ!
「カマンベールチーズ、だね」
「ズッキーニ!」
「忍者、だね」
「じゃ……じゃ、かぁ……じゃんけん大会!」
隣の席になれた奇跡に感謝。
「椅子取りゲーム、かな」
「無駄な行動!」
「牛、かな」
「シリアスな展開!」
「幾つもの出会い、とか」
「意地悪!」
「ルビー、とか」
いつまで隣の席でいられるんだろう。
その答えを知ってる人なんてきっといないよね。
でも大丈夫。
今を大切に、一日一日を大切に生きていくから、いつか終わりが来てもきっと後悔しない!!
……でも絶対泣くけどねー。
「びっくり!」
「隣国の王女さま、だね」
「マント!」
「時折不安になる、だね」
「ルージュ!」
「寿命、とかかな」
「馬!」
「万年筆、とかかな」
「ツキノワグマ!」
「真っ黒、だね」
「ロバ!」
「晩餐会、だね」
「イルミネーションを見に行く!」
「くきわかめ、かな」
取り敢えず、さ。
席替え禁止令とか作ってくれないかな? 誰か、国の偉い人。
「めだ――って、あぶなっ。最初の辺りで言ってた。……うーん、と……めじろ?」
「蝋人形、かな」
「馬小屋!」
「山、だね」
「まつたけ!」
「経験値、だね」
「竹林に行ってみる!」
「ルンルン気分でお出掛け、とかかな」
「毛虫!」
「うわぁ……。信号待ち、とかかな」
◆終わり◆




