表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

勇者は待ってくれない

魔王: 「……フハハハハ!勇者よ!我を倒したければ、魔王城まで来るがいい。我はそこで貴様が来るのをのんびり待つことにでもしよう。まぁ、それまでこの世界が無事であればの話だがな!」


そう言い放ち、俺はマントを翻して魔力を解放し、空中に魔王城へのワープゲートを出現させた。すると、その光景を目にした勇者たちが、必死に斬りかかってきた。しかし、俺はその攻撃をかわしながらゲートに飛び込み、勇者たちを残してゲートを閉じた。


勇者: 「待て!……くっ、逃げたか…貴様は必ず私の手で倒してみせるぞ!」


魔王城にて


魔王: 「……あっぶねぇぇえ!普通さ、悪役が帰ろうとしてる時に斬りかかってくるか!?なんなのあいつら、全然空気読めないじゃん!」


思わずマントを確認。ふぅ、なんとか無事か。もし一張羅のマントが斬られてたら、泣くところだった。


???: 「いや、一張羅なんですか?まぁ、それは仕方ないでしょう。勇者たちからすれば、魔王が目の前で逃げようとしてるんですから。」


暗がりから冷静な声が響く。ベリアルが、どうでもいいような顔で立っていた。


魔王: 「うわぁ!いつからそこにいたんだよ、ベリアル!ってか、見てたなら助けてよ!ほんとに斬られるかと思ったぞ!」


ベリアル: 「最初から最後まで見ていましたよ、私の魔眼で。」


ベリアルは、いつも通りの無表情で淡々と言う。こいつ、ほんとに助ける気なかったんだな。


魔王: 「あのさぁ、魔王が勇者に斬られて死ぬとか、超カッコ悪くない?」


ベリアル: 「そうですね、史上初かもしれません。」


ベリアルは少しも動じず、むしろ面白がってるような雰囲気を漂わせていた。


魔王: 「ま、まあ、今回のことは良しとしよう。でも、次は助けろよな!」


ベリアル: 「もし私が魔王様の首を虎視眈々と狙っていても、そう言えますか?」


ベリアルがじっとこちらを見て、少し不敵な笑みを浮かべた。


魔王: 「おいおい、怖いこと言うなよ!」


こいつの名前はベリアル

我が魔王家に代々仕える魔族の一族

左目に宿る魔眼で、相手の思考を読み取ることができる



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ