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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

兵、探求外聞~元サラリーマンが巡る●●の旅~

作者: 桜兎の梅花

カツ丼、偶に食いたくなりますよね...。

..人は様々な趣味に生きるものである...。これは誰もが認める自明する法則であり、誰もが持つものであると俺は思っている...。


ここ、50年生き続けて、様々な場所に企業からの社員として趣き、様々な飯を食べ続けた...。


そのほとんどは備蓄できる干し肉や採取した野草等を使った保存がきくドライフードや缶詰めものが多かったが、たまに訪れた場所に飲食店があったりする...。


今日はこの下層地区で生きていくために飲食を巡る旅路である...。


「..はあ~~~っ。やっと終わったわ...。この歳になって若手のクソガキの面倒を見るのは疲れるな...。アイツは元ニートだし、社会経験ないだろ...。」


..正直、元ニートのアイツに会ってからが目まぐるしい日々だった...。そこから、傭兵なりの一般人が最大限、鍛えられるトレーニングメニューをやっているから護身に関しては大丈夫だろう...。


だがしかし、魔物を殴り捨てる際の打撃に力が足りず、上手くできてないらしい...。まあ...、元々、一般人であるから成長速度はマチマチであることにはしょうがない...。


元々、アイツは今はどうでもいいとして、今は現状、アイツがどれだけのタスクをこなせるのか...、タスクをこなしていると、彼の訓練メニューをどうすればいいのか、と考案するしかない...。


そんなことを考えながら、馴染みのある定食屋に着いた...。


...ここだ..。この古ぼけた白塗りの壁、赤いトタン製の屋根が存在する古き良き家の場所だ...。


早速、目的の定食屋に入るため、その扉の前にかけられている暖簾(のれん)をくぐる...。


..その定食屋の中は古き良き懐かしさを感じる白の壁にかけられているどこかで見たアイドルのポスター...、白塗りの壁にかけられたメニューが記載された小さい木の板がいくつも立てかけれているのが確認できる...。


..店のカウンターには、6台もの椅子があり、そのうちの一つに彼が座っていた...。


..その前で料理をひたすら作っている店主を見つめている青年に目がいってしまった...。


その青年は年齢は25~33歳のように見え、特徴的な緑と白を混ぜたような色の髪色、美形ならではすらっとした輪郭にシュッとした顎、きりっとした吊り目、口元にはニヒルな笑みを浮かんでいる...。


さらに全身、赤ネクタイに紫がかった黒スーツを着込んでおり、足はクロスし、頬には腕で頬杖となっている..。


..その特徴的な出で立ちをした青年を見た俺に気づいたのか、彼は俺のほうに視線を向け、こちらに笑みを向けた...。


それに俺は驚き、一旦のけぞったあと、急いで顔に笑みをはり付ける...。

..急いで貼り付けた笑みはぎこちなく、唇の端がピクついているのがこちらには感じ取れるほどだ...。


しかし、目の前にいる相手はそんな俺の表情を分かってか、口を小さくあて、こちらに向けてほほえんだ...。


そして、こんなことを言い放った..。


「..初めまして。唐突な頼みで申し訳ないのですが、私、ここに来たのが初めてなので、良ければおすすめのメニューを教えていただけますでしょうか..?」


..それから30分後....。


「..●●家として、私は貴重な活動をしているだけですよ?この一人で食事の風景、メニュー、作り手の考案した気持ちを楽しむのが趣味と言えますね...。」


「...アンタ、スゲエ趣味してんな...。」


俺はそう言いながら、定食にあるカツ丼を見て、それを頼んでいた...。なぜなら、それが俺が求めていたブツであり、昔に通っていた時にお世話になったメニューである...。


..それを一緒に食べようと俺が提案し、一緒のタイミングに出されたのだが...。


唐突に奴がこんなことを言い放った...。


「...あなたは、かつ丼にソースをかけて食べるそうですね?」


..俺はそれを聞いて当たり前のように返答を行った..。


「..そうだ..。カツをソースに浸けて食べるのは当たり前では?」


俺は彼にそう意地が悪いような表情で尋ねた...。すると、彼は...。


「..いえいえ、そういうわけではなく、ただ、この店のカツ丼に対してもったいない食べ方をしてらっしゃるな、と思ったんですよ...。」


「..んっ..??」


俺はそう訝しみながらも彼の言葉に少し頷いた...。


さらに...。


「..、さらに付け加えるのであれば、あなたの食べ方は店主の意向に沿うものではなく、もったいない食べ方となっております。」


..そう言うと、彼は目を光らせながら、警告をするよう厳格に言い放った...。


「..はっ??」


..少々、驚いたが、それを見ている前にいた店主の反応にも驚いた...。


..なんと、彼はこの無礼な注意をしてきた青年の言葉にウンウンと首を縦に振って頷いていたのだ...。


「..えっと...?店主さん..?」


「..すまんね。リーマンさん。私は彼の言葉に賛成だよ...。」


そう店主は言い放ったあと...。


「...昔からやっている定食屋なんだけど...。あのときはアンタんところの頑固者の偏食家な団長がいたおかげで注意出来なかったけども...、今なら言えるな...。そこの綺麗な服着た兄ちゃん、解説、頼めるかい?」


「...はい。食事の作法であれば私の仕事ですので...。特に初心者は教えがいがあります...。」


青年は店主の言葉に微笑を浮かべながら、そう言い放った...。


「...えっ...?..えっ??」


俺は、彼らの雰囲気(オーラー)が変化したことを感じ取り、逃げようとしたが...。


「..駄目ですよ...?」


青年に物理的に取り押さえられ、店主が目の前に座った...。


そこから、俺は彼が知るカツ丼の有意義な食事作法の講義をこの店の店主も交えて、受けることになった...。


......40分後........


..やっと終わった...。長かった...。さて、小うるさい青年と店主のやり方に沿って食事の作法を行っていくか...。


まず、かつ丼にある中がピンクな身の部分に小皿にある塩にカツの衣にも付けてみる..。


..塩は普通の白い岩塩で出来ていて、明らかにこの小さい白の砂粒らしく、全体的に衣に着けにくい..。だがしかし、それを箸で掴み、口に運べば...。


...!!俺の脳内に衝撃が走った...。


口の中では、しょっぱい味と肉の甘味が合わさり、肉が口にとろけるように口内の周りから旨味となり広がる...。


そして、次の瞬間、後味として口の中で広がった肉のうまみと塩のしょっぱさが口から残ったものの、まだ食べたい、という欲求が俺の食欲を刺激する...。


..思わず、口の中で湧き上がっていた唾液を飲み込み、俺は右手に持っていた箸をトンカツのほうに向ける...。


そのトンカツに箸を向けた瞬間に、彼は刺すような視線を向け、俺は一瞬、そっちの方に目が向いた...。


...何だ..?...コイツは一体、何を不満そうに俺を見ているんだ...?俺はそう思い、彼の刺すような視線の先を探り...、ようやく、それが何なのかが分かった...。



「...君はもしかして、私にまだやらせたいことがあるのか...?」と、私は怪訝そうな表情で彼に聞いてみた...。


その俺の表情を見た彼は、一つ頷くと、俺に対して、こう言い放った...。


「..すみません。リーマンさん。この食べ方にはもう一つ、食事の作法があるのです...。」


「..食事の作法だと...??」


..えっ...。カツ食うのに、そんなこだわりある作法、まだあったの...?てか...、そんなことやっていると、かつ丼、マジで冷めるんだが...?


「..ええ....。店主がもったいないと思われる食べ方をあなたは今から行うところでしたよ...?」


店主も目を細めながら、ウンウンと静かに頷いた...。..いや...、少しは喋れよ?!


..俺は抵抗しようとしたが、この雰囲気的にやめといた...。うん...。これ以上、無駄なこだわりに指摘しても無駄だわ...。


そう思い、俺は青年と定食屋の店主との講義に付き合った...。


...ちなみにこれが終わったのは、午後8時近くになった...。...なんでや!!!


青年「店主、かつ丼、お代わりお願いします...。」


店主「..はいよ。で...?今回の収穫はどうなんだい...?」


青年「...はい。さっきの人の魔力は実に食欲をそそるものでした...。」


店主「...なるほど..。で?本題ではあるが、彼の魔力は俺の計画に使えるかい?」


青年「...そうですね...。」


..その店主の言葉に青年は怪しくも怖い微笑を浮かべた...。

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