あ、あれは!便利な……!
「掃除ですね。」
掃除タイムです。始まりぃ。
なんで、始まったって?もう。部屋が荒れまくっているからですよ。
家具が無い……綺麗!なんて思いません。
家具が一切なくて、狭い部屋は少し広く見える……けれどね!!
壁の住みにはよくある蜘蛛の巣、壁紙は剥がれまくり、床はコーヒーのシミ?見たいなのがある。(踏みたくない。)
前の住んでいた人……。不潔ですか?いや、結構時間たってるのかもしれないけど、コーヒーのシミは前の住人のものでしょ。
でも、聞いた限りでは、ここは、そんな時間住んでいなかったようだし……。事件とかも無くて、ただ、もう住まなくなったから売った。ってだけらしい。
じゃあ。なんでや。この汚れ用はやばいぞ。そりゃあ。ここ、売れてないよね。
考えて忘れてた。掃除しよう。掃除。……。
掃除用具さえないや。なんで、掃除しようとか、意気込んでんだ。私が今持っているものは、平民用の服、お金くらいだよ。
「買うか……。」
でも、もう疲れたや。……家具無しで寝るのもな……。そういうのもなんだし、掃除用具買うついでに、家具も頼んでくるか。
どこで買うんだろ。まー。何とかなるでしょう。
やって来ました。もう、今日は来なくてもいいや。と思ってしまってきてます。城下町。ここでは、まず。掃除用具を適当に買います。
適当にブラブラと街を歩いていく。しばらく歩いていくと、雑貨屋さんのようなお店の看板が見えてきた。店の外装もそれらしい。
ここかな。と思ってとりあえず進んでいく。ギィと、ドアの軋む音を鳴らしながらドアが開いていく。
「いらっしゃいませ。」
ドアを開くと直ぐに若い女の人の声が聞こえてくる。
ここは、外観や看板から見た通り、雑貨が沢山絡んでいる店だった。綺麗ね。っていうか。可愛いものばっかり。ここに、適当な箒とかなんてあるのかしら?
「掃除用具ってありますか?」って聞くの、雑貨屋さんだと、なんか恥ずかしいなー。可愛いものばかりだし。ここにある訳ないじゃない。とか言われそう。言われなくても変な視線を受けそう……。
「なにかお探しですか?」
や、やめてー。聞かないで。
「掃除用具ってありますか?」
聞いちゃったよ。だって、探すの面倒臭いんだもん。私って今更だけど、色々なこと面倒臭がってるな。
「ないです。」
そ、即答ですか。そうですか。しかも、想像してたより鋭く冷たい視線が……。
「で、では。」
「……恥かいた。」
ため息をつきながらほかの店を歩きながら探していく。
「あ……あれは!」