翌日は料理長日和?
「ふわぁ。」
朝。欠伸をしながら起き上がり、クローゼットを開ける。
すると、昨日適当に詰めておいた服が落ちてきた。
「う、うわっ。」
3着しか買っていないのに。と思うだろう。元々私のクローゼットは娘大好きお父様、お母様からのドレスでパンパンで、3着ぐらい増えても変わりないだろうと思い突っ込んでいたのだ。
無理……。あったか。
「もう1回突っ込むしかないな。」
もう一度、今日着る服を取ってから、昨日買った服を詰め込んでいく。
「よいしょっと。」
どうにか服を詰め込み終える。
「お嬢様。起きたのですか?」
うわぁ。来ちゃう。急いで!寝たフリ!!
私は急いで今日着る予定の服を持ってベットへダイブする。
その時に服を布団下に隠すのを忘れずに!!
「あら。まだでしたのね。寝相が悪いですね……。」
そう言いつつも、布団をかけ直してくれた。
ありがとう。感謝です!ごめんね。寝たフリです。
心の中でお礼と謝罪をしつつ、寝たフリをする。
メイドが退出した後、私はすぐさま、起床する。
お腹……空いたな。起きてるって言っておけば良かったのに!!
私は気づかないのか……?天才じゃないのか!
「私は天才です。ほんとだよー。」
うん。自分でも何言ってるんだろう。でも、それも気づかない馬鹿ってことは知ってます。当然ですとも。はい。
「さて。」
とりあえず、着替えて、から今日することについて考えようと思い、私は布団の下に隠していた服を取る。
少し短めのワンピースで、着てみて回ってみると、ふわりとスカートが浮いた。可愛い。
「よし。ひとまずやるのは……。」
朝ごはんを食べる!お腹がすいては何も考えることが出来ないからね。私だけ?いいや。世間の皆もそうです。きっと。私が食いしん坊な訳では無い。きっとね。
「朝食を食べたいのだけれど。」
部屋から出て向かったのは食堂。そこはメイドや、私達家族も食べに行く食堂だ。
「美味しすぎ。これが高い身分に生まれたものの特権なのか……??そうなのか?果たして違うのか。」
食堂で出されたものはよく日本でも出ていたような朝食で、食パンにベーコンの乗ったものや、ザ・洋食!というような食事がでてきた。
うん。予想してたよ。匂いとかでね。案の定美味すぎた。
思わず変なこと言ってしまうくらいね。
私が朝食を味わっていると、横から声が聞こえてきた。
「美味しいですか……。」
「んん?」
食べている途中だったので、変な声が出た。来ていたのはコックのような帽子を付けて、エプロンをつけた人だった。
「ほひふふほひふ?」
(どうしたのですか?)
と聞いてみる。けれど、食べている途中で何を言っているのか分からない様子だった。
「どうしたのですか?」
もう一度聞き直す。
「美味しいという言葉を頂いたのが久しぶりでございまして、ありがとうございます。」
感激です。と、料理長かな?の様な人は頭を下げた。
「いえいえ。大丈夫です。こちらこそ。いつも美味しい料理をありがとうございます。」
そう素直な気持ちを伝えると、料理長?は感激という言葉を繰り返しながら、去っていった。
うん。凄い急に来た嵐だね。勝手に言うだけ言って行ったような……??
「まぁ。いいか。」
部屋に戻ったあとは、何もすることが浮かばなかった。一通り平民計画に向けて考えてみても、もうすることは無い。暇ですね。
なんだか、外に出るのが億劫(ニート?)みたいになってきていたので、病設定?を貫くことにした。
「いぇい!最高。」
なんだかんだで充実している。でも、何か忘れているよね~?
ま、いいか。とっても重要で思い出してその何かを実行しないと後々面倒くさそうになりそうな事になるような気もする……。けど、いいや。