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城下町へ行くぜ!

このふざけ散らしているような小説をご覧下さりありがとうございます。これからも皆様がお楽しみできるような作品を作ろうと思います!

「元気になりましたので、帰りますわね。馬車が迎えに来ているはずですから。」

保健医の人に退出する旨を伝えて、部屋を出ていく。

「お嬢様、大丈夫ですか?」

「ありがとう。大丈夫よ。」

メイドに支えてもらいながら馬車に乗る。

先程はああいったが、まだ痛みが完全に引いたわけではなかった。

そして、馬車の中。私はどうやって王子から逃れるかを考える。

なんだか考えているうちに申し訳なくなるなこれ。そんな感じで出した結論は、こんな感じだ。

頭痛が引いたら、家を抜け出して確か、記憶では結構な額をお金貯めていたので、それを使って家を建てて……。まぁ。平民になって暮らそう!ということだ。今まで読んできた物語や見てきた物語ではあまりこういうのは成功しないイメージがあるけれど、これも細かいことは気にしないことにしておこう。

「決まりね!王子すまない!」

私は今ここにいない王子に謝って方針(大雑把)を決めたのだった。


「さっそく、平民用の服などの準備よ。」

翌日。今日も具合が悪いからそっとしておいて。と言って、部屋を抜け出してきた。もちろん、ベットは人がいるふうに盛っておいた。

ドレスはザ・貴族の様な格好ではなく、ギリっギリごまかせるかごまかせないかの範囲の短めのドレスを身にまとい、城下町へ来た。

いぇい!やってやったぜ。初めて家を抜け出したりしたわ。前世も合わせて。これで成功って凄い。私すごいわ。

「私凄い!」

思わず声に出してしまった。少し恥ずかしくなって周りを見渡してみると、変な目で見られた。すいません。

「さて……。と。何を買うのだっけ?」

私は、

・服3着ほど。

・家、小さめ。

と雑な文字で書いている紙を見た。

うん。書いてあることも大雑把だったわね。でも、私が読めたらいいのよ。それで。……うん。

しばらく歩いていくと、服屋さんが見えてきた。店の外に展示してあったショーケースを見てみる。

そこには、この街の流行りのファッションの様な服だろうか。可愛い服が沢山並んでいた。

いいわ。これ。私の好みね!よくやった。店員さん!

なんだか私の思考が悪役思考になっているような……。特に命令するように考えているあたりから。

そんなことを考えながらも、店の扉を開ける。そして、すぐさま店内を高速で見て回る。

その中で気に入ったものを素早く店のカゴに入れていく。

私に!迷いは!ない!

可愛い服が沢山あったけれど、あまり目立っても嫌なので、というか都合が悪いので、あまり派手ではないものを選んだ。

この世界でも、やはりレジのようなものがあってそこに行って店員さんに買うものを渡すらしい。そこは日本や地球式か。

「店員さん。素晴らしいものばかりですわ。ナイスです。」

oh......思わず感情を口に出してしまった。今日で二回目だ。

ほら。店員さん。ないすって??って顔してるって!

「な、ななな何でもないですぜ。会計お願いししししますわ。」

パニクってしまって、口調が……。

他のお客さんも変なやつ見る視線投げかけてくるし……!

会計が終わると共に私は急いで買ったものを持って店を出ていったのだった。

「やー、もうほんと。今日は視線を集めるねー。」

呑気にそう言ってみる。うん。知ってる。また視線向けられてるね。はーい。そうっすね。

「まぁ。それは置いといてー。」

次は何を買うんだっけ?とまた紙を確認する。

・家、小さめ。

うん。我ながら雑な文字だ。読みにくい。

そのうちだよ。そのうち直していこう。多分放置かなと思いながらも、これもまた気にしないことにしよう。少し歩いた所で、家を売っている店へ足を運ぶ。

「デカいねー。」

中に貼ってあったポスターを見て呟く。

「家をお探しですか。」

「そうです。大きくなくていいんですけど……。安い所ないですか?」

私が来たのに気づいて来てくれた店員さんに率直に述べると、店員さんは「あぁ!」と言ってちょうどいいのがあると。言ってくれた。

私は写真や説明も受けることも無く、

「これにします!代金はなんですか?」

と言って、代金を聞く。

「ご、500ゴルンです。」

それは日本円で5000円くらいだった。やっす。

「どうぞー。」

お金を店員さんに渡して、私はさっさと店を出ていったのだった。

「うへぇい。ミッション完了ですぜ。」

あ。口調が令嬢から変なものに変わってしまったぜ。しまった。まぁーた視線が……。


「帰ったぜ。」

多少なりとも視線を感じつつも帰還です!

ハイテンションでシーツを使って窓へとよじ登る。

「異変なし。よし。バレてない。」

特に部屋を誰かが入ったような形跡はなかったので、本当にそっとしてくれていたようだ。

私は急いで部屋着に着替えて、買ったものをクローゼットに押し込んだのだった。

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