クッキーと新しいお友達2
キッチンへと到着した私達ですが、ここは見事にまでに現代とは少し離れた場所のもようです。
セーラさんが片付けいたらしいキッチンが何故か食器は積み重なり、調味料も錯乱して小麦粉だろう粉があちこちに散らばっているではありませんか!
ここで事件でも発生していたのでしょうか!
現場よりアルセイヌがお届けしました。
「何して遊んでるのアル!」
「あははーこの状況から現実逃避してただけ、なんでこんな惨状になってるの?」
まったくもって理解し難い状況にぽつりと私がつぶやいくと、カナリアちゃんがビクッと跳ねる。
そしてしどろもどろに視線を彷徨わせていたものの、セーラさんがはあーとため息をついて教えてくれた。
「たぶんだけど、カナリアなり看板メニューを考えようしてたんだと思うんだよ。作るのはいいけどねーカナリアってば片付けただけは苦手で放置することが多いんよ。」
「うっ! おかあさんがバラしたあああ!」
「バラすも何も説明しないと変な事件がとか思われるんだよ、まったく。あと作るんなら私も声かけなさいっていつも言ってるでしょ!」
「ううううううーー。」
説教モードのセーラさんに対しカナリアちゃんはプク〜と頬を膨らませボソボソと呟いた。
「だってお母さんの役に立ちたかったんだもん!」
「カナリア。」
セーラさんなりにカナリアちゃんの思いはわかっているようでもうーまったくと言いつつ優しい笑顔が溢れていた。
「お母様に会いたくなるわねーアル。」
「......うん。クッキー焼いたら持っていこお姉ちゃん。」
2人見てたら寝込んでるお母様に渡そうと互いに決心して笑み、セーラさんとカナリアちゃんの仲裁をしてからお菓子作りを始めるために、この惨状を片付けることにした。
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わっせわっせと片付けこと10分、お菓子作りを始めるために準備をする。
まずは材料! バター、小麦粉、卵、チョコレート、ペーキングパウダーは意外にも探してたらあったのでお宝発見と喜んでしまっていたがリアクションは割愛で、あとショーキングがあったらサクサク感あって良かったんだけどないものしょうがないので諦めた。
ココアあればと思ったが、庶民にはお高いらしくないらしいので家のコックに聞いてみて余ったらカナリアちゃんちゃん達とミルクココア飲みたいね。
と話しはそれたけど、次は作業工程か。
セーラさんには力仕事で鍛えられている腕があるので、黄身と白身を分けた後にそれぞれ泡立て器でかき混ぜる役割を。
カナリアちゃんはバターをお鍋に入れて溶けるのを頼む。
ただしライナリアが側に見守りつつバターを捏ねてもらいみてもらう。
そして私はチョコレートを刻んでおく!
そこまでに工程が決まった頃合いにゲルフィンさんとフォーカス先生がキッチンに入ってきたので、男手も使うのが私流なのでこき使っておくことにした。
クククと悪い顔をしたら邪悪だなとゲルフィンさんがケラケラ笑うのでムカっとしたので、捏ねる担当に決定!! と指差して言えば、おやおやと言いつつも了解と素直に承諾するもんだからぐぬぬと唸ってしまう。
そんなやり取りを周囲が笑い空気感が和む。
平和な感じとかふわっと心が暖かい、アルセイヌの魂が喜んでるのかと私も嬉しい気持ちになった。
あ、フォーカス先生は重要な要素の担当させるつもりさ。
それぞれの作業が終わったあとは作る作業です!
小麦粉は試食用と販売用にお土産分合わせて、量は少ないようで多い感じが良いと話し合ったときで下記のようになった。
材料
卵 2個(卵の大きさでの基準)
小麦粉 200〜250グラム
お砂糖 75グラム
チョコレート 板チョコ一枚
バター 100グラム
作り方
まず最初にライナリアが捏ねていたバターに砂糖を入れて混ぜる。混ぜて白っぽくなったら黄身を入れて混ぜるが少しずつ均等に入れていく。
次に白身を入れて下から上にかき混ぜるようにして切るように混ぜていく。
ここでポイントはけして雑に混ぜないこと。
でないとせっかくの卵白の空気を壊してしまうからだ。
ここまでの工程後にペーキングパウダーを入れて小麦粉を入れるが、少しずつ入れて混ぜていき、小麦粉の粉がまとまってきたら手で捏ねる。
力仕事なのでゲルフィンさんの出番とこき使い、捏ねること5分ぐらいで弾力が出たのを確認後に麺棒で伸ばしていく。
私が伸ばしてお手本を見せつつ、広げた場所にチョコを刻んだものをパラパラ入れてコネコネ。
一通り混ぜたら10分ぐらい生地を休ませておく。
気候で生地の膨らみ具合が変わるので、冬の今ならこれぐらいだと思ったのだ。
生地を休ませておく間に今のところまでのレシピを西洋紙に書き上げておく、昔から料理は自炊してお菓子作っていたからレパートリーはあるけど。
色々どこで知ったのかとか追求されるものと思うので、簡単なアレンジだけでも書いておいた。
「アルって色々な本読んでたけどお菓子も詳しいのね。」
「ほえ? あーーうん。食べたいから調べてただけだよー。」
「そういえば家の書庫って色々のってる本あるもんね。わたくしも読んでおこうかなーー、未来の旦那様とかに食べてもらうのも良いかも。」
「お姉ちゃん器用だからお菓子作りの習得早いと思うよ。」
「うへへーそうかな。頑張ってみるよ。」
ガッツポーズで決意高々に言うライナリアが可愛いと思ってたら、フォーカス先生が茶々を入れてくる。
「失敗作品が増える前に上達できたらいいですね。」
「........フォーカス先生!!! それ、わたくしに喧嘩売ってる?!」
「上達できるのは腕次第と思ってまでの発言ですが。」
「ムカーー、あんたなんかぎゃふんと言うぐらい上達してやるんだから!!!」
「おやおや、何故に怒ってるんですか? 私なりの褒め言葉なのに。」
「ぐぬーフォーカス先生なんか、フォーカス先生なんか嫌い!!」
シャーーと猫が逆立てるようなライナリアの素が出てるものの、フォーカス先生は飄々とかわしる姿に変にお似合いとか思ったものの、口に出すとライナリアが怒るかもと心に留めておいた。
そんなやり取り後には10分経っていて、次に型あけなのだけど聞いたらないらしい。フォーカス先生にこんな型を4種類作れないか質問したら、周囲を確認してアルミに似てるものを取り出した。
どうにも壊れたアルミ板らしく使わずに置いていたらしい。
それをフォーカス先生はテーブルに置き、物理上の何かだろうものを解説もちんぷんかんぷんだからとセーラさんにつっこまれつつ、しぶしぶ魔法を発動させて私が欲しい形の型に作ってもらった。
作ってもらったものは、星と熊、リボンとハートである。
で、さっそくそれを使い型取りを開始する。
カナリアちゃんとライナリアやセーラさんの好奇心な眼差しにみんなでワチャワチャ作っていき最後にオーブンで焼く工程となるも、オーブンらしいものは魔石構造のせいか使い方がわからない。
セーラさんが魔力を入れてくれたけど、最近調子が悪いらしく生活魔法が不安定らしい。
なのでフォーカス先生の出番! フォーカス先生は魔力が高いのは攻略本から知ってるのでここで使うつもりだったのだ。
オーブン使えないなら直に焼いてもらうつもりだったのが本心だけど、しっかりオーブンの魔石に魔力注入できるようで、使えるようにしてくれた。
フォーカス先生に感謝してから焼く時間と温度を調整して、後は焼き終わりをちょこちょこ気にしつつ待つ。
だいたい25分ぐらいで生地が膨らみ色合いも焼けた頃合いに取り出すと可愛いクッキーが出来上がった。




