表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/33

朝のお散歩と小さな子犬2

新キャラ子犬です。この子は今後活躍する予定(´∀`*)

朝食を和気藹々に済ませたあと、広いお庭を散歩する。

私とお母様は手を繋いで、お父様とラインアリアが手を繋ぐ。青々と広がる晴天に雲一つない空を眺めて歩く、いつもの光景にはアルセイヌから見た世界はどう見えてたんだろう?


暖かい手を感じてお母様お父様ライナリアと仲良く歩く光景や他愛もない会話で笑い合う姿。

ゲームで見ることもないアルセイヌの世界。

そして私が歩むこれからの未来。

どんな先に試練とアルセイヌの感じるものが待ってるんだろうね。


「ねえ、アル!」

「ん? なに?」

「もう聞いてなかったんですの! せっかくですし、あすこに行かない?」


あすこって何処?

うーむと考えてたらお母様が手を離してくるから、ちょっと寂しくなって繋ぎ直すとクスクスと笑われた。


「ライナリアと遊ぶなら手を離さないとでしょ。」

「あ......うん。」

「アルってお母様と離れたくない?」


手を離したがらないのを、離れたくないと思われたのは心外だが、寂しさを感じちゃったのは本当だった。

ついコクンとうなづくとお母様が


「アルが、あのアルがわたくしにーー貴方ーわたくし嬉しいですわ!」


とか聞こえてくる。ん? 嬉しそうなのは良いけど、そこまで甘えてなかったのかアルセイヌって?


「うーむ、しょうがない今回はお母様に免じてお庭で遊びましょ! 行こ! アル!」


ぎゅっと握られる手袋ごしの温もりにライナリアをみると笑顔で笑って、一緒に遊ぼうとしてくれるのが嬉しくて笑み...頷く。


「...アルって罪作りだね、ふふ...よーし遊ぼ!!」


何が罪作りなのか良くわからないけど、ライナリアの笑顔の方がファン心くすぐるんだけどねと思ったものの一緒にお庭を駆けてついていった。


ー間話ー


遠くにお互い微笑んで遊んでいるライナリアとアルセイヌを見守っているメリアが寄り添うように身体を預けてくる。


「どしたメリア?」

「アルセイヌが笑ってくれるなんて...それもわたくしに......。喜んでしまうの、良いのかしら...あの子に甘えてもらえて。」


目を伏せ寂しそうな顔をするメリアに、アルセイヌの力のことを言っているんだろうと思い出す。

母として抱き上げた時に僅かでも触れた手、それによって身体が蝕まれる羽目になって恐怖を感じて、少しも距離を空けていた。


でもこのまま娘を嫌いになりたくないと今回朝食を共にし、アルセイヌの気持ちを知った。

それが余計に葛藤しているのだろう。


「いいんだ、アルセイヌの母であり...愛する娘を支える存在だ。無理しない程度に接しろ、いつかアルセイヌが知る真実で傷つくこともあるだろうが、きっとその時に支えてやれば良いのだ、今後未来にもな!」

「ふふ、ちょっと厳しい貴方も大好きです。そうですわね、あの子の未来の為にも...わたくし頑張りますわ。」


ー間話終了ー


パタパタと駆けていくライナリアを追っかけて鬼ごっこしていると、空の風が僅かに誘うように吹いた。


「アル、どうしたの?」


急に止まった私に不思議そうに聞かれたけれど、それよりも私は何かに呼ばれた感覚があって、自然と足が近くの草むらに向いた。


ガサガサと探してると、クーンクーンって犬の鳴き声が私の耳に入る。

もう少し先に進み奥に入ると白い毛並みと尖りのある耳、まだ子犬の形容に可愛いと思って触ってしまう。


手袋越しだから大丈夫なはず、そう思っての行動だったけど。


その子犬はグルルと唸って私を警戒していた。




最後まで読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字など大歓迎、これから盛り上がりますよーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ