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第4話 大樹にて

 リュンは、早速この深い森でテイムするモンスターを探す為散策していた。


「スライムや、蟲系、小型獣系のモンスターを良く見かけるけど、アッシュが凄いオーラ出してるから、すぐ逃げて行っちゃうね……」


「我が軽く威圧しただけで、逃げ出すモンスターでは、お前がギルドに所属する時、我とその他の契約者達と力の差が離れ過ぎているのを怪しまれる可能性が非常に高い」


 確かに、アッシュの正体を隠すにしても、契約モンスターであることは、隠せない為、彼の威圧を受けても、最低でも逃げないようなモンスターでなくては、何故、このような超強力なモンスターをテイムしているのに、その辺にいる様なモンスターをテイムしているのかとギルドの者達に疑問を持たれてしまう恐れがある。


 リュンは、ヴォル村からアッシュの件で間違いなく追われている為、村からかなり遠く離れた街に行き、追手に見つからないようにしないと行けなく、自分らに対して疑問を持たれてしまうと、色々調べられてしまい、リュンの事情を知られてしまう恐れがあるのだ。


 彼らは、森の中を進んで行くと、開けた場所にたどり着いた。


 先程までは木々が生い茂っていたのだが、この場所は、広い空間になっており、中心には、神々しい大きな樹が聳え立っている。


「凄く大きな樹だね!」


「長老樹的な者だろうな。ってことは……」


 リュンがこの大樹に見惚れていると


「そこの人に化けた龍よ、この森の子達を威圧するのはやめなさい!」


 大樹から綺麗な声が聞こえて来た。


「ご、ごめんなさい。個人的な諸事情で、アッシュのオーラを抑える訳にはいかなくて……」


「我と肩を並べられる者を、この者と契約させる為に必要なことである!」


 声の主には申し訳ないが、彼らにも事情あるのだ。


 だが、謎の声の要望を断ったことで、大樹から彼らの下へ、2メートルはあろう大熊サイズの巨大な白銀のカブトムシのモンスターが飛び出して来た。


「貴様ら!! 大樹の精霊が自ら声をかけて下さったと言うのに、それを拒否し迷惑をかけ続けると言うのか!?」


 凛々しい声を放ち、そのモンスターは彼らに威圧してきたのだった。

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