いつから、いつのまにか
どんなことでも
まず、あなたに聞けば教えてくれる
あなたは、いつも言う
恋のことは苦手だから、と
笑っておどける
じゅうぶんな会話もないままに
わたしたちは
いつのまにか
ひとつの答えを出そうとしている
導き出した答えは
あなたにも
わたしにとっても
遠慮がいらないくらいのもの
いつだって
ほんのわずかな違いにも
気づくくらいが
恋人同士ってもの
そんなことに
あえて、触れないようにしてる
あなたに
わたしは切なさを覚えてる
ありふれた喜びを
手で救おうとしても
その手から漏れるものを
いつまでも
振り返ろうとしてる
本当なら見逃してもいいものを
この手のなかに
無理におさめようとしているから
できないときの言い訳までも
考えてしまう
大丈夫だよ、
その一言だけで
ずいぶんと救われてゆく
とっておきの笑顔よりも
その一言で、
過ちも後悔も
知らないあいだに
消えてゆくように