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天界最強の天使!  作者: 蘇我稲見
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熾天使になって

 俺が天界に来てから7年が経過した。神様方のコネクションと俺自身の経歴のおかげで34歳の若さで天使の最高位である熾天使に任命された。天使になってからはそれぞれ使えた神からそれぞれの力を授かり、勤勉に働いてきた。

 現在俺の直属上司は俺の暮らしている西方神国の主、大神ゼウス。大神ゼウスは神の中でも序列第二位のお偉いさんらしい。現在のゼウスは84代目だ。ちなみに序列第一位の神は不老不死だそうだ。しかも聖書にも記されていない神様らしく、名前も分かっていない。

 西方神国が今現在戦争状態にある国、東方日ノ本の国の主は神序列第三位の天照大御神。俺の祖国の神様だ。

 西方神国の対日ノ本の国総大将を務めているのは戦を司る神アレウスだ。彼は神都で戦略を練り、それを熾天使が実行する。熾天使は実戦司令官として戦地に赴くのだ。

 この季節で熾天使に任命されること。それはつまり戦地が増加していることが容易に想像できた。自分はどこの戦地の司令官になるのか、それがわかったらすぐにその戦地の地形などを把握しなければならない。俺は能天使時代に一部隊の隊長として悪魔と戦った。能天使は悪魔墜ちしやすいと言われる役職だったが、俺の隊は1人も悪魔墜ち天使を出さなかったことが俺にとって自慢の1つだった。

 俺はルシファーの名を大神より頂戴し、早速戦略会議への出席を命令された。


 戦略会議は大神ゼウスの西方神国の神都オリュンピアの神殿の一室で行われた。上座に座るのは総大将である神アレウス、下座に座るのは、

 熾天使ジークフリート・ミュラー・ラファエル、

 熾天使エルフリーデ・フォン・リッテンシュタイン・ウリエル、

 熾天使ナイトハルト・フォン・シューベルト・ミカエル、

 熾天使アルフレット・オークランス・ガブリエル、

言わずと知れた四大熾天使だった。高位の熾天使はここ数百年間4人が主流だった。今は肩書と共にそれぞれ名前が与えられる天使職はかつて家柄が位と関係が深かった。ラファエル家、ウリエル家、ミカエル家、ガブリエル家、ルシファー家、かつては数多の家が熾天使候補を大神に差し出していた。代が変わるごとにその名を受け継ぐ仕組みなのだ。

 だが、数千年前、熾天使の1人、当時のルシファー家当主が悪魔墜ちしたのだ。

 悪魔墜ちした当時のルシファーはサタンと名乗りを変え、多数の天使を悪魔墜ちさせた。暴走したサタンを討伐したのが当時のミカエルと当時の4大熾天使の面々だった。それより先、ルシファーという名は悪魔の根源とされ、忌避された。

 その忌避される名で熾天使に任命されたのが俺、アルフォンス・ヘルグヴィストだった。

「熾天使ルシファー、君にはエデン戦線の現場指揮官として赴いてもらう。」

それがアレウス様からの命令だった。

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