夜の女王の娘 お泊まり会 罪の交差
本文
愛、秘書、プールで知り合った女子中学生の桜と、祖父であるCEOの部屋へ。
愛の顔を見て、びっくりしたが、よろこんで部屋へ迎え入れた。
結果的に表情曇ることになった。
桜には、『楓』という姉がいた。
桜と、姉は、二人とも、本当の父親が同じ一人の男だったのだ。
いわゆる托卵だった。
本来、結婚したかった相手との結婚を反対された、つい浮気をしてしまったというのとは、次元が違いすぎた。
愛は、嫌悪したが、それ以上に衝撃を受けていたのは、CEOだった。
幾つもの罪を重ねてまで、最愛の娘の代わりを求め続けた一人の父親。
全てが覆されかねない衝撃だった。
秘書「CEO、チェックアウトの時間です」
CEO「ボーイを呼んでくれたまえ」
そして、ロビー。
CEO「勝手言ってすまないが、孫娘が、お宅の娘さんとなかよしになったので、わしの家に招待したいのですが?」
ロビーに、サクラママが、あらわれる。
サクラママ「あなたは、誰なんです」
化学アカデミア( =^ω^)のCEOというのが効いて、お泊まり会は、実現した。
その1時間後のホテルの部屋。
椅子狩由田香「この近くにいいパブがあるからいかない?」
サクラママ「これから夫が合流するからやめとく」
椅子狩由田香「そんなのフロントへ言えば部屋開けてくれるって、いこ」
サクラママ「そうだね」
後書き
化学アカデミア( =^ω^)のCEOで、なんでもあり。
やっぱり、禁じ手。
本文
愛にとって、自宅の下の階に当たる大きな部屋で、お泊まり会が始まった。
大きな部屋に布団が三つ敷かれ、そのうちの一つは、秘書用だった。
友達少ない愛にとっては、それなりに楽しかったが、秘書にとっては仕事という空気を発していた。
気が付いたら朝で、秘書が。
秘書「愛様、桜様を安全な場所へお連れします。愛様は、自分の部屋へお戻りください」
最上階のリビングに入ると、ちょうど自分の部屋に戻ろうとしていた妹の勇子がいた。
勇子は、帰ってきたのかと冷徹な態度で、自分の部屋に行った。
愛も、勇子のことなどどうでもいい。
それより、昨日のことこそ大きな問題だった。
もっとも、目の前の問題なのは、世話係兼家庭教師の「喜多」がくる日だった。
家庭教師の「喜多」は、あの「伊達政宗」の乳母の名前から取りました。
安易な命名です。
桜にとっての安全な場所とは、あのパン屋だった。
職人気質の店長は、「また汚れ仕事か」両手を挙げて途方にくれ、何故か副店長はケロっとしていた。
桜は、スタッフ用の休憩室に匿われた。
尾村「…」
ルイ「まだ中学生なんだ」
尾村「俺は、仕事戻る」
そして夜、第二社宅の最上階、エミに与えられている部屋。
第一社宅は、老朽化で取り壊し新築。
エミと、エミの一家は、第二社宅に移らされていた。
正直、少年の頃から独り暮らしのエミには、女子中学生との生活は苦手だった。
せめてもの救いは、桜が、見た限りではいい子だったことぐらいだ。
二人だけの夕食。
エミは、桜になにも話しかけなかった。
いや話しかけられなかった。
わけありな女子、話しかけてはいけない気もした。
桜も、エミを見つめるばかりだった。
ある瞬間、エミと目があった。
エミの茶色い瞳。
そのとき、桜は、女の第十感で、この人は、愛のお母さんでは? 聞いてはいけないことなのも、第十感が教えていた。
夕食が終わり、エミは片付けを始める。
桜「手伝います」
エミ「お願い」
片付けも終わり。
桜「あの、エミさん
エミ「なに?」
桜「出来ればシャワーを使わせてほしいのですが?」
エミ「えっ」
桜「ダメですか?」
エミ「きてもらったほうがわかりいいか?」
そして、薄暗い灯りの部屋。
桜「あのシャワーは?」
エミ「ここだよ」
桜「ええっ」
いわゆる、展望台的な、かど部屋。
割りきりようによっては、壮観だが、誰かに見られるかも?
シャワーも、バスタブも、わざわざ窓際だった。
それが、「あの男」の趣味だったのだ。
どうかんがえても「あの男(CEO)」の発案。
実は、この時点で、プールのロッカーで最後にシャワーを浴びてから三日間が過ぎていた。
代謝が活発な女子中学生には、入浴できないのは、つらかった。
真っ暗なのも、危なっかしいので、灯りを暗い設定でシャワーを浴びることにした。
エミには、ちょっと悪いと思ったが、石鹸を多目に着けて、本当は石鹸をつけるのがよくないデリケートなところも、石鹸で洗った。
それは、むしろ母への嫌悪感からだった。
桜「いただきました」
エミ「うん(^^;」
桜「エミさんは、平気なんですか?」
エミ「なわけないって、もっとも、開き直りでバスタブにつかることもあるけど」
桜「…」
後書き
シャワーは、エミ(二十代)編で、お蔵入りになっていたネタです。
本文
パン屋のカフェ。
エミ「ブレンドコーヒーと、コロッケコッペパンになります」
休憩室。
桜「逃げてばかりでは、なにも解決しないので、あの偉いひとに取り次いでください」
副店長「CEOには、私から連絡しておくから」
パン屋のカフェ。
エミ「お済みの皿お下げします」
客「コーヒーおかわり」
エミ「すいません、うちの店は、やってないんです」
客「別途料金でいいから」
エミ「すいません。お待ちください。コーヒーをお持ちします」
第一社宅の一階大部屋。
そこには、愛、愛の家庭教師の喜多までいた。
CEO「そうか、家へ帰るか。だが、何かあったら、わしが寝覚めが悪い。送ってやるまでだが、愛と、ここにいる喜多をつける」
お前が言うか?
そして、愛と、家庭教師の喜多は、ぞろぞろとついていった。
しかも、喜多は、薙刀用の竹刀しないをもっていた。
ある学園。
警備員「失礼ですが、他校の生徒が来訪する予定はないはずですが?」
桜「この学校で保険医をしている来栖路可先生に取り次いでください」
警備員「わかりました」
警備員は、十数分後、白衣をきた女を連れてきた。
白衣の前に赤い十字架をさげていた。
警備員は、この場を立ち去って行った。
桜「ルカ先生、もう覚えていないと思いますが○○桜です」
来栖路可「ここでは、何なので、この学校の保健室でお話しましょう」
保健室
桜「私を救って欲しいんです」
桜、愛、喜多は、来栖路可のいる学校を後にした。
夜になり、来栖路可に教えてもらった場所。
住宅街の中にある家。
手術室。
ルカ「数を数えてください」
桜「1、2」
時間が戻って、そこには、優しかった姉の『楓』がいた。
カインの復讐は、なんだったんだ。
抜き打ちで、サクラママの級友が訪ねてきた。
サクラママの帰りを待ち。
たわいのない話で盛り上がっていた。
級友1「どうだこれ懐かしいだろう」
級友2「俺たちゃすっかりおっさんになりました」
アルバムを優しかった父親も、優しかった姉も、桜も見ていた。
家の空気が凍り付いた。
桜の面影のある青年の写真。
持ち込んだ級友1話、「しまった」と狼狽した。
優しかった(戸籍上の)父親「この男は誰なんだ(怒)」
級友の椅子狩由田香「○○(サクラママ)の元彼」
級友1「おい(泣)」
戸籍上の父親「悪いが帰ってくれ」
戸籍上の父親は、『楓』に襲いかかっていた。
桜「お父さんやめて」
戸籍上の父親「なにがお父さんだ。あの男の、子供のくせに」
楓に襲い掛かる。
既にスカートは剥ぎ取られ、ブラウスは前がはだけていた。
戸籍上の父親「お前は、あの女の代わりに俺の本当の子供を産むんだ」
ついにパンツに手がかけられようとしたとき、桜が、戸籍上の父親の背中を花瓶で叩いた。
桜「逃げて」
楓は、桜ともに家を飛び出す。
そこへ車が。
『楓』は、脳死になった。
生前、『楓』が、ドナーカードにサインをしていたので『全臓器』は提供された。