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閑話・常連客のつぶやき2
とある貿易都市の、ある酒場。
ここは酒も料理も美味いと評判で多くの人々が集まる。勿論、オフの冒険者もいれば衛兵も。それだけ違う職種の者が集まれば、騒動も起こるのだが。
「こんなに美味しいと食べ過ぎちゃうわ」
満面の笑みを浮かべながら、常連である冒険者の女性はホッと息をつく。昼を過ぎ、心の安らぎを求めて酒場へやって来た彼女は、甘味を堪能していた。ここは酒場であるにも関わらず、女性向けの甘い誘惑を満たす食べ物が存在する。特に、昼過ぎから夕方にかけての時間帯は、男性客よりも女性客の比率が高い。
この店じゃなくとも、甘味は扱っているし美味しいのだが、一度酒場の甘味を味わったらもう忘れられなくなるほどである。
「マスターの作る甘味は、芸術的で味も格別なのよね」
白いふわふわした雲のような物を、フォークで口に運ぶ。
「マスターは一体、誰にこんな美味しい物の作り方、学んだのかしら?」




