小話⑦金髪の剣士2
「金髪の剣士」続編です。どうぞお楽しみください。
マスターが調理を進めている間、金髪の少年剣士はテーブルの向かいの席に背負っていた剣を置き、イスに座った。よほど料理が楽しみなのか、満面の笑みを浮かべ、足をぶらぶらさせている。見た目も幼く、感情を素直に出すその姿に、保護欲を刺激された女性客達が集まっていく。
「君、1人で来たの?」
「この酒場にはね。本当は仲間と一緒に来ようとしたけど、用があるらしくて先に来て待っているんだ! ただ待っていてもつまらないし、折角だからご飯を食べようかと思って」
「仲間?」
少年剣士の話に疑問を抱いた別の女性客が、尋ねた。
「そう、旅仲間。僕は冒険者だからね」
『え?』
その言葉に、客達が固まった。
この国で冒険者登録が可能になる年齢は、15歳以上。ある程度の常識と、能力の成長を考慮して定められたものである。しかし彼らの前にいる少年剣士は、その年齢よりも下に見えた。だからこそ不自然に思ってしまう。
「おい坊主。お前、年幾つだ?」
「僕は坊主じゃないよ!」
男性客からの質問に、少年剣士は頬を膨らませ、即答する。その勢いにたじたじになりながら、男性客は謝罪する。
「それは悪かったな」
「わかってもらえればそれで。僕も、大声出してごめんなさい!」
少年剣士も謝罪を申し出た。お互いの謝罪のしあいで、妙な空気となったところで、マスターが料理を運んでくる。
「今日は野菜のスープだ」
運ばれて来た料理に、少年剣士は目を輝かす。
「うわぁ、凄く美味しそう! いただきます!」




