小話①登場シーン
酒場内でいろんな人がやってきます。そして何故かいろんな騒動が起きます笑。どうぞ酒場の騒動を楽しんでください!
貿易都市にある、とある酒場。
ここには、酒も料理もうまいと評判で、多くの人々で賑わう。
勿論、オフの衛兵もいれば冒険者も。
それだけ色々な職種の者が集まれば、自然と噂話にも花が咲く。
「知っているか? ここ数日で急激に力をつけているパーティがいるって話」
「それ知っている! なんでも、2m超える長身兄弟がズバ抜けているらしい」
「本当か?」
噂が人を呼んで、凄いパーティの話で盛り上がる。
そこへ。
「ここが、うまいと評判の酒場か?」
酒場の扉を開き、四人組の影が現れた。
酒場は先ほどまでの喧騒が静まり、現れた一団の先頭をみる。
その異様な背の高さに。
「好きに座ってくれ」
酒場のマスターが、ちらりと一団を見て促す。
「ありがとう」
先頭の男は、短く礼を言うと、店内に足を踏み入れ、そして。
「がっ!?」
思いっきり、入り口の枠に顔面激突。
あまりの痛みに、長身の男はそのばでうずくまって叫ぶ。
「もう一度だ! 今のなかったことにしろ!」
『えー!?』
その場にいた全員が、男に白けた視線を向けたのだった。