えぇ?薬剤師の秘密ですか?
私が何不自由なく生まれてきた……いや、何不自由無い体に転生した事に感謝している時デルフィ二ウム様に声をかけられました。いえ、神様に感謝などしていませんよ?出来るなら、もっとのほほんとした某動物達の森に転生したかったところです。まぁ腐っても金も……裕福な家庭に生まれてきたぶん人よりはいい暮らしをさせて頂いてます。うんうん、やっぱり感謝はしておくべきですね。
「あの……カッシアさん、別に目が見えないという訳ではなく妖精が見えないんです。」
妖精……?それってなんですか?おいしいのでしょうか?前世にはいなかった生物です。いやまぁ、存在が確認されていなかっただけですけどね。
「妖精?それは、何なのですか?」
なぜ、カッシアはこんなにも無知なのですか?腐って令嬢でしょう?もっとこうなんかね?色々な知識を身につけてる物では無いのですか?大体カッシアもカッシアなんですよ。なんで、悪役令嬢の癖に美少女なんですか?普通そこは美女とか、ありますよね。なんで、世界の怪しい人の熱視線を一心に受けそうな愛らしい見た目をしてるんですか?
「身の回りに小さなふわふわを見た事は有りませんかね。純粋で無垢な子供の頃にだけ誰にでも見ることの出来る存在が妖精なんです。」
ふむふむ、さっき私を案内してくれた様なフワフワ浮いている方が妖精なのですね……?うん?妖精が見える?カッシアに妖精って見えたんですね。悪役令嬢って利己主義の塊だと思ってましたが、純粋で無垢ってwww
「さっき私を案内してくれたのは妖精だったんですね。初めて見ましたわ!!」
咄嗟に大きな声を上げてしまったのは良くないと思いますよ?でもね、デルフィ二ウム様どうして、そんな変なものを見るような目で見るんですか?カッシアが純粋で無垢とか有り得ませんもんね。私、前にも述べた気がするんですけど、悪役令嬢って利己主義の塊だと思ってました。
「珍しいですね。僕もエルフの血を引く人と魔導師以外で妖精に見える人には初めて会いました。」
「それでどうして、デルフィ二ウム様は妖精が見えないから一般人と大差が無いのですか?」
少し、不味い質問をした様な気もしますが、気になる事はとことん突き詰めないと先には進めません。どんな実験でも一つ疑問が生まれる度にその現象を突きつめていきます。そうすることで現代は発展してきたのではないかと私は考えるんですけどね。まぁ、人にはトラウマだとかも有るでしょうから、それを人に当てはめるのもどうかと思います。でも、私は子供でデルフィ二ウム様は大人です。多少の粗相は笑って許してくれそうな気もします。まぁ、カッシアが子供なのは見た目だけなんですけどね!?
「魔導師が魔法を使えるのは魔素を使っているのは知っていますよね?それとは別にエルフやハーフエルフは妖精や精霊の力を借りて、魔法に似たような現象を起こす事ができるんです。私にはそれができません。」
なるほどですわ!魔導師は原子をつかって扇風機を動かす電気を作っているって言うことですね?で、それとは別にエルフ達は加工された……そうですね、電池をつかって扇風機を動かす電気を作っている……借りているという事ですかね。いや、妖精さんや精霊さんに電池だなんて失礼だとは思いますよ?でもですね、それ以外に的確な表現が見つからなかったんですよ!!それはそうと……妖精に指示する為や、妖精側の主張を聞くためには見えて聞こえないとならない訳ですね。
「それなら!!私とデルフィ二ウム様とで1人のエルフ……エルフというのもおかしいですが、2人で精霊さんや妖精さんにお願いすればいいのですわ!!」
突拍子もない事をいう私にデルフィ二ウム様は驚きました。ですが、デルフィ二ウム様も小さな頃は精霊さん達が見えていた。そしてハーフエルフである、デルフィ二ウム様は精霊さん達に交渉する術を学んでいたはずです。なら、見えないデルフィ二ウム様の代わりに私がデルフィ二ウム様にその術を教えていただきデルフィ二ウム様の代わりに精霊さん達の主張を聞けばいいと思うんですよね。間違っては無いはずです。
「……精霊魔法の使い手になる夢、諦めなくてもいいんだ……」
デルフィ二ウム様がボソリと呟いた事は聞かないフリをします。きっと、彼にとっては触れられたくない事だと思うからです。もちろん、彼のトラウマを抉り出したのは私です。もちろん、後で謝罪はしておきますよ!!
「そうと決まれば、善は急げですわ!!それより、かんっぜんに遅刻してしまいましたし、試してみませんか?」
そう言えば、かなり文章量が一つの話に入っている様な気もするんですよね。
どうすれば、もう少し文章量が減って読みやすい文章になるのか模索する必要がありそうです!!