えぇ?皆様の紹介ですか?
次にシル様が紹介してくれたのはシル様の御側仕えの男性。彼も、先生と同じくらいの方だと思う。
「彼はウェストミンスター。俺の側仕えをしている騎士だ。」
騎士様なんですね。確かに言われて見るとしっかりとした体つきをしています!
次にシル様が紹介してくれたのは橙色がかった薄茶色の髪にレイブン君と似たような紅色の瞳の少年?少年にしてはすこし大人っぽいと言うか、軽薄そうな印象を与える。まぁ、要らぬ口は出さない方が身のためだろう。
「彼はムーンライト・フォン・アンスリューム。副生徒会長をしている。だが、少し女癖が悪いから、用がない時は近付かない方が得策だろう。」
「酷いよ……シル。僕と君の中じゃないか!!」
彼はどうやら、モテるらしい。そういう人に近づくのって良くないよね。だって、ヒロインちゃんがいじめられる理由って婚約者のいるイケメンに近づいたからだもんね?だってさ、婚約者が居るからって手を出せなかった人に易易と近付いて籠まれるんだよ?まぁ、許せないよね。
次にシル様が紹介してくれたのはレイブン君と同じくらいの少年。彼は黒檀の様な髪に真紅の瞳。レイブン君がショタなら彼は男の娘と言ったところかな?
「彼はプリムラ。名前も見た目も女性的だが、れっきとした男だ……」
「プリムラじゃ。よろしく頼む。」
おぉ……見た目は女の子っぽいが中身はおじいちゃんっぽい……年齢詐欺だ……こんなことって有り得るのか?
最後にシル様が紹介してくれたのは気の弱そうな小柄の少年だった。肉桂色の柔らかそうな髪に少し垂れ目がちの若菜色の瞳の少年だ。彼はシル様の説明によると平民らしいが、魔法を使えるそうだ。
「彼はシナモン。気は弱いが、腕のいい魔術師のたまごなんだ。」
この世界って魔法を使うことが出来るのか……私も使えたりしないかな?まぁ、しませんよねー。なんか、独自の言葉みたいなのがあってそれ覚えたりとか、マナとか魔力とかうんたらかんたらみたいなやつだもんね。たぶん。
「魔法……?ですか?それって、誰でも使えるんですか?」
シナモン君(今後はシモン君って呼ばせてもらぉー)は少し困った様に眉を潜めてから静かに答えてくれた。
「この世には魔術と呪術が存在します。魔術を使えるのは一部の人間しかおりませんが、呪術は誰にでも使えます。ですが、呪術は人を魅了します。魅了されてしまえば最後。人生がめちゃくちゃになってしまうのでオススメはできません。」
なんか……物騒な上に不便そうな能力だな……と言うか!!なんで、ファンタジーでハーフエルフとか魔王とかいらっしゃるのに全員が魔法使えないんですかね?ファンタジーが中途半端に諦めてません?頑張れよ……ファンタジー。
全員出てきました〜ヾ(●´∇`●)ノ
しばらくは主人公+7人でやって行きたいと思います!!