いよいよですか?
シル様や他の方々と関わり、一体誰が主人公なのか分からなくなってから早数日。私はシル様に呼び出されました。
「すまないが、シアには交換留生の相手をして貰いたいと思っている。」
「交換留学生?我が国からはどなたか?」
初耳です。と言うか交換留学生だなんて文化が似非ファンタジーのこの世界にあったんですね。いや、魔法とかは使えるんですけどね?微妙にファンタジーが諦めてるんですよ。仕方ないとは思いますよ?悪役令嬢は見た目幼女だし。攻略対象はメインであろう王子様が悪役令嬢にツンヤンなゲームですよ?むしろ、主人公が可哀想だと思いますよ。
「こちらからは子爵家の人間が行くそうだ。もちろん、シアが嫌ならこの話は俺が無かったことにしておこう。」
「いや、なかった事になんて失礼過ぎません?」
最近この王子様のヤンデレに拍車がかかってきた気がするんですよ。誰か、この王子焚き付けてません?副会長にはあれ以来血を狙われている様な気もしますし。誰か、この人たち操ってるんじゃ無いですか?シモン君やレイ君とか先生もやけに優しいですし。プリムラさんはあれ以来接点が無いので分かりませんけどね。
「交換留学生の相手だなんて俺との時間が減るだろう?」
「じゃあ、私とシル様でおもてなしすればいいじゃないですか?」
正直私はシル様と離れる事ができそうでラッキーって思ってたんですけどね。このままじゃ埒が明かない様な気もしますし。譲歩も大切だと思うんですよね。
次こそ!!ヒロインさんが!!