おまけ 快楽街
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快楽街
「あー、しまったここ通らなきゃいけないのか!」
アカリがとある町の一角でなげいていた。
アンドたちはとある町の夜。
受けた依頼のために目的地へ向かうさいにコスモスのナビゲーションで導かれた先。
華やかなネオンカラーと怪しげな淡い赤の光。
街道は暗いのに看板は明るく艶やかな衣装の女性や不思議と上機嫌な男性たちが行き交っている。
「ここ、いままでの町とは、まるでちがうです……。」
不気味さ雰囲気の違いそれに全く知らない何か感覚的に分からない何かをアンドは感じ取っていた。
「アンド、離れないように歩いて。じゃないとここは……」
アカリがそう言い掛けた時前方から男が三人寄ってきてアカリをジロジロと全身見渡す。
アカリは露骨に顔をしかめるり
ああやっぱり、と不快感を募らせた。
「よう姉ちゃん!そのカッコ、イイネ。」
ラフな格好の猫男が話かけてきた。
アンドはアカリの影に隠れるようにひっそりと身を潜める。
アカリの格好はいつものように戦闘可能な用に服の布面接が少ない一般的に言えばきわどい格好だ。
「そんな格好でココに出入りしてるってこたーさぁ、売ってるんだろ?」
一瞬銃を取り出して蜂の巣にしてやろうかと思ったが流石にそこまでするのはまずいとアカリは思いとどまった。
ただし手はいつでも抵抗出来るように前に構え。
三人ともいやらしい顔をしてこちらを覗くように見る。
「なあ、どこの店でやるんど?早くしてくれよ!」
三人目の男がそう言い詰めてくる。
「あのなあ!私はそういうのをしに来たんじゃあ……」
いらっときて反論するがむしろどんどんと距離を詰めてきて思わずたじろぐ。
アンドに注意しながら後ろへと一歩。
「またまたー。」「そういうのもいいねえ!」「お金足りるかな。」
次々と三人はそう言いながらアカリへとどんどんと詰めよりついにアカリは壁際へ。
三人の獸が獲物を狙うように目を光らせた。
歯を食いしばって全身に力を込め怒りをためてからアンドへ指示。
「アンド!伏せて目を閉じて!」
急だったがアンドはその声の迫力に身体が直ぐに動いて伏せた。
直後アカリは全身から閃光を放った。
三人の悲鳴と共に。
どさり。
力なく倒れる男たちを見てアカリは大きく一息ついた。
「だからこういう所は……。アンド大丈夫?」
足元で伏せていたアンドは見上げて片目をおそるおそるあける。
「ダイジョウブ、です……。でも、さっきの人たち、こわかったのです。なにをしようと、したんでしょうか……。」
純粋な疑問だったのだがアカリは顔が熱くなるのを感じた。
「え!?えっと、そ、それは。」
その時遠くから何人かがこちらへ走ってくるのが見えた。
「何だ、今の光は!」
「やべっ、自警団だ逃げるよ!」
アンドを立ち上がらせると自警団が走ってくる逆の道を“先祖帰り”を使って文字通りの獣へと変身してから走り抜けた。
新しい命が生まれないこの星イクス。
観光名所は数あれど裏の観光名所である快楽街は星の特徴であるそれを利用した客引きが他の星の人間も多くやってくる程度には人気だという。
歓楽街っぽいですが歓楽街よりもアレです