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異世界魔王のダンジョン奮闘記  作者: 敗者のキモチ
異世界ダンジョンは遠い
5/29

ダンジョンはロマン

 いやはや、まさか神様に会えるとは夢にも思っていなかった。いやそもそも、神様がいると思ってなかったんだが。


「ん、ベルはこわがり」


 はっはっは、プニプニしちゃうぞー?


「今夜はプニプニ地獄だな」


「っ!? や、やだ」


「楽しみだなープニプニ天国」


「ご、ごめんなさい!」


 許さん、プニプニの刑に処す。


「まあ、今日は一旦帰ろうか、それとも、他の所も見てみたいか?」


「ん‥‥‥ベル、どうしたい?」


「俺は‥‥‥もっと配下増やしたいかな」


「ん‥‥‥それっぽいとこ、あるかも」


「お? そうなの? 期待しちまうぞ?」


 左肩に乗るスゥちゃんを指先でつつきつつ、案内を頼む。


 いつもと同様に、スゥちゃんが肩から降りて先行する。小一時間ほど歩いた頃、苔むした石材が積み上がった場所についた。


「明らかに人口物が崩れた跡だよな。ここでいいのか? スゥちゃん」


「ん、ここ」


 じゃあ、少しだけ調べてみるか。


 俺は積み上がった石材の隙間に顔を近づける。下に何かあるのかと岩の隙間を覗き込むと、下に続く闇が見えた。


(下に続いてる‥‥‥?)


 試しに、石ころを放り込むと、音が反響するのが解る。ふむ、やはり下に地下への入口があるみたいだ。でもこの上に積み上がった石材は‥‥‥


「流石に、動かせないよな」


 石材は、一番小さな物でも500kgに迫りそうな勢いの大きさだ。テコの原理を使っても覆るような重さじゃない。使った棒の方が折れてしまうだろう。


(無駄足だったか? いや、確認できただけでも十分な収穫か)


 念のため全級鑑定を発動してみると、その場所の情報が出てきた。



────────────────────

遮刀の迷宮 (レジェンド級迷宮)

 刀の魔物が封印されている地下室。迷宮の等級は封印された魔物の等級に依存する。

────────────────────



『おめでとうございます。クエスト[ダンジョンはロマン]をクリアしました。報酬としてプレゼントアイテムとスキルポイントが贈られます』


 ‥‥‥マジかよ。


 でもごめんスゥちゃん。俺ここ暫くは無理かもしんない。


「ま、まあ、コレどかせられそうな配下ができるまでは保留だな」


 とりあえず先延ばしになるようにそう言い訳しておく。


「じゃあ、今日はもう帰ろうぜ?日が暮れる前に帰りたいし、さっき背高草の群生地みつけたからそれも持って帰ろう。寝床に使えそうだ」


 ここまで案内してくれたスゥちゃんを抱き上げて肩に移すと、俺は拠点に向けて歩を進めた。

お気に入り登録ありがとうございます!

早くも13件! 僅か二日目にしての成果に自分は感動しております!

本日12時にもう一度投稿する予定なので、よろしくお願いします!


尚、一話の初級鑑定の説明に、

コモン級からノーマル級と書いてたのですが、申し訳ありません。等級にノーマルはありません! 訂正しました。

ご指摘ありがとうございました!


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