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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第一章 その男新たなる英雄
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初めての任務

この一ヶ月と二週間は、今まで1番緊張と忙しい時間だった。僕は本来の歴史を大きく書き換えていた。その影響が、最後の一週間で大きく出てきた。


「だーかーら!僕は最後の一週間だから無理だって!」 


「バカやろうッ!お前がいくら切羽詰まっていてもお前は騎士だろうが!」 


そう前回は無かったはずの任務に行かなくては無くなった。それだけじゃない前回はホーリーにオータスがいたが、今回は任務に行っており国には不在の状態。 


「それにこの任務はホーリーの近くの村だ。何か新しい情報が手に入る可能性がある。きっと行っといて損はしないぞ。」 


そうしてほぼ強制的に初めての任務に行くことになってしまった。

──────────────────────


僕とアイはローズの紹介で今回初めてアサと出会いそして、共にホーリーを出て半日の所にあるヨロク村へ旅立った。 


「着いたー!」 


そう無邪気に子供の様な声をあげて、アイは村についたことを喜んでいた。  


「なんだか古風で雰囲気が出ていて、とても良い村ですね。私こう言う雰囲気の所すきなんすよねー。」 


そうアサが言うとアイも「綺麗で落ち着くよねー」といつの間にか意気投合している様でなんだか疎外感を感じた。  


「ねーねーおにいちゃんたちだーれー?」 


そう口にするのは、黄色いズボンに木でできたおもちゃの短剣を携え、青色の服を着た、8歳くらいの少年だ。その姿はまさに想像通りの子供だ。 


「僕たちはホーリーから来たリッターだよ。この村の村長さんがリッターに依頼をしたみたいなんだけど村長さんの家の場所って分かる?。」 


「そんちょーってのはぼくのおばあちゃんだよ!」  

まさか第一村人が村長の孫さんだとは思っていなかったが、孫さんについていきそして、僕たちは80歳ほどの優しそうな淡い青色の瞳の村長と話し依頼内容を確認していた。 


「夜に村の墓地にアンデットが出ているみたいで調査と討伐を依頼したいのです。」 


そう言われて、僕たちは夜に村の墓地に向かった。 

月明かりに照らされ、木々が風で揺れる音だけが当たりを支配するそんな静かな夜にそこには、確かに黒く錆びれた甲冑を身にまとい、一本の木の麓に立ちすくむ一体のアンデットがいた。 


「確かにいかにもって感じのアンデットですね。」 


そう震えながらアサが言うとアイも「そうね」と震えながらアサの後ろに隠れているとアンデットが話し始めた。 


「お主ら此処へ何をしに来た。」



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