絶対平和神教
乾いた風が頬をかすめても、気にならない、いや気づかないそれほどまでに今世界と一体化していた。
「なるほどユイトは土か。中々いいじゃないか5属性の中でも群を抜いて使い勝手がいい防御も攻撃も全てが一級品だ大当たりだな。」
土かぁーなんか地味だなーなんて考えを一瞬で払拭する様な魅力的な言葉を聞いた。
「それに土は巨人になれ「本当に!」神話の話だ!」
「とにかくお前たちの適正が分かったんだこれからみっちりと鍛えてやる!」
それからの一ヶ月間はローズによって相当鍛えられたし多彩な技も使える様になった。
「よーし着いたな!ここが腕章国家ホーリーだ!」
初めての国に着いたが、余りゆっくりとする時間は無くオータスのおかげで、面倒な書類はスキップできたがそれでもやはり国営騎士団なだけあって、登録だけで目まぐるしく毎日が過ぎていった。そして国に着いて一週間後に入団式を行なった。
「これでお前たちは晴れて国営騎士団リッターに所属することができた。そんなお前達に俺から入団祝いだユイトには、極帝をアイには、魔回のペンダントをプレゼントだ!」
ローズは俺が引き抜いた刀が呪われた刀だから使うなって念押しして、代わりの武器として三節棍の極帝をくれた様だ。アイがもらった魔回のペンダントは、魔力を出し入れすることができるもので回復魔法は魔力をかなり使うので魔力を貯めておけるからと言う理由でくれたみたいだ。
この国に来てから二週間が経った頃オータスから一通の手紙が届いた。その手紙には国の北端にある祠の掃除をアイとローズの部下のアサ カツメクサと共に行けとの内容だった。
「あなたがユイトさんとアイさんですか?」
そう口にしたのは手紙に書いてあった白髪に黄色い瞳の、アサカツメクサさん。彼女は風の術が使えるらしい。そんな彼女と共に祠の掃除をしていたその時
「あらあらこれはこれはまさか先客が居るとは。」
その声の方へ顔を傾けるとそこには黒い服を着ていて黒髪に真っ赤にそまった瞳の男がそこにはいた。
「私は絶対平和神教第一神父 スノードロップ ホオズキと申します」