神に選ばれたものたち
腕章国家ホーリーまでは実に、二ヶ月かかると言われてから僕はこの先への積もり行く不安と疑心の心で胸が張り裂けそうになっていた。
「ここらで今日早めに野宿の準備をするぞ」
まだ今日はほとんど進んでいない。それどころかまだ日は登ったばかりだ。
「今日はお前たちに魔法を教える。まずは適正の術を調べるぞ。アイは水の術だってのは知っているからユイトの術を調べるぞ。」
「そう言えばオータスは見ただけで私が水の術が使えるって言ってだけどなんで分かったの?」
「あいつは相手の適正の術が見ただけでわかるイニミタブリーを持ってるんだ。」
「イニミタブリーってなんなの?」
「なんだほんとに何も知らないんだな。分かった1から全てを教えてやる。まずはイニミタブリーってのは神の能力だ。それを生まれた時に貰うことができる人間が何人か生まれるんだよ。でそれに似たようなのが他にもある、それが神力だこれは、3種族がそれぞれ持っていてホーリーの人々は神腕ってのがある。他にもオクルスって国の奴らは神目、 オクトプスは神足って感じでそれぞれの国にそれぞれの特徴の様になっている。まか神の祝福って言われたりもするな」
「それじゃローズやオータスは神腕ってやつを持っているんだね。」
「いやオータスは今言った神力全てを持っている。 フォルテッシムス家は初代が昔話の英雄の1人でそこからずっと神力の全てを持った奴が生まれる様になったんだ。ちなみに俺は神腕と相手の弱点が見たらわかるイニミタブリーを持っている。」
「そのイニミタブリーってやつは僕は持ってるの?」
「それは自分以外は気付けないし、自分でも持っていても気づかないことがある。ただ俺の時はある日突然手に取るように使える様になった。それと、アイお前は癒しのイニミタブリーを持っているかつ、水の適正を持っている。大事にしろ。その二つを持っていて初めて回復魔法が使える。」
「そろそろ僕の適正を早く調べてくれよー」
「分かったそれじゃまずは魔力を練ってみろ。」
「どうすれば魔力を練れるの?」
「オータスの魔力を近くで感じていたからアイは魔力を練ることができた。つまりお前も魔力を練ることができる。コツは腹に力を入れてから全てを吐き出す様なイメージだ。」
その時ユイトの体を護るかの様に魔力が体を覆った
「いいぞ魔力が練れている! その状態でこの紙に触れてみろ」
言われるがままに紙に触れたその時