最強
僕は咄嗟に刺さっていた刀でアサヒと鍔迫り合いになったがすぐに弾き返され体を切られてしまった。
その時流れ星の様な速さで海の向こうから、1人の青年がやってきた。その青年は風よりも早く、青年が通った場所は海も、雲すらも割れていた。
「心配しなくても、もう大丈夫だ」
その綺麗な顔立ちの青年は青色のマントをはためかせ騎士団リッターの制服を着ていた。おとぎ話の中に出てくる様な騎士みたいなそんな印象の青年がそこには居た。
「その黄色い髪にオレンジ色の瞳…それにその胸に付いてる団長の刺繍。お前が騎士団リッター団長
オータス フォルテッシムスだな?」
「あぁそうだ私がオータスフォルテッシムスだ」
オータスは後ろにいる倒れているユイトとアイに目を向けた。
「そこのお嬢さん、彼の傷をなおしてあげてくれないかい?君には水の適正に癒しのイミニタブリーがあるから死なせたくないって気持ちとコツがあれば彼の傷を治すことができる。もっとも私は癒しのイミニタブリーが無いからコツは教えられない」
「そんな急に言われても…」
「何をぐちぐち話してるんだ!お前も殺すぞオータス!」
「ならこれでおしまいだよ少年」
そう言うとオータスは腰に付いてる太陽の紋章が付いた剣を引き抜いた。オータスが剣を振ったその瞬間、あたりの炎は消え去り木々は切り倒され大地の形が一瞬にして変わった。それはまるで台風でも通り過ぎたかの様な凄惨さと不気味なくらい綺麗に切り倒された木々見せるのはある種の天災の様だ
「…君がやったのかい?」
「そうだアサヒ大丈夫か?」
オータスの一撃はアサヒから大きくずれていた。それはその場にいた全ての人の予想を裏切った。ただ1人を除いて
アサヒの目の前には黒い服に身を通した黒髪の青年がそこにはいた。
「アサヒこの男とやり合うのは今じゃなくていい目的は達されているのだからな」
「わかったよオリーブ兄さん」
そう言うと彼らは暗く濃い霧の中へと消えていった