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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第一章 その男新たなる英雄
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壊れる人間

そう。僕〝達“は一度見たことがある「ようやく気がついたか。」全くお前はバカだなぁ。とでも言いたいかの様な声で話すのは僕の背中に入る刀だ。そう僕達は一度見たことがある。和神教第一神父スノードロップの服装が全く一緒だった。 


「突然大きな声出してどうしたの?」 


「オリーブの服。あれは和神教の神父の服装だったんだよ!」 

 

そう。神父の服。普通の信徒とは服装が少し違う。 

普通の信徒は小さな鳩がたくさん縫われている。だが、神父は大きな鳩が縫われている。


「えっ何でそんこと知ってるの?」 

 

確かにこの世界線ではアイはまだ和神教徒とはまだあっていないのを忘れていた。


「前にローズが持っていた本に絵が書いてあってそれと同じだった。」 


何とか話題をそらし、少し夜風に当たりながら話していると、村長さんから一冊の少し焦げた本と、巻物を頂いてきたと言うアサが来た。 


「ユイトさん!アイさん!2人の話を聞いてアサヒさんが持っていた本と、ユイトさんの持っている刀について書かれている巻物を貰ってきました! 

まず、アサヒさんが持っていた本はこの神話時代の神の術について書かれている本で、間違いないみたいです!ユイトさんの話や書かれている内容から、アサヒさんが使ったのは、この『作炎・鳥神ケーオフローガ』と言う神話時代の術みたいです。 

さらにこの本にはあと2つ神話時代の術が載っています。ただ術を使うには選ばれたものしか、使えないと書いてあります。」 


そう言うとせかせかと、巻物を広げてさらに話し始めたが正直、神話とか、神々の術だとか、あまりにも壮大な話でお腹いっぱいだった。 


「その刀は昔の人々が使っていた呪いのエクスアップと言う、願いを聞く代わりに、最後には持ち主を殺すと言い伝えられている魔剣のようです!。」 


その話を聞いてエクスアップは「勝手なことを言ってるんじゃねぇーぞ!クソガキが!」とブチギレていた。僕が「その話は本当なの?」と話しかけると、息を荒げたエクスアップはゆっくりと話し始めた。 


「ちげーよ。俺を握ったら俺の言葉を聞くことができる様になる。でそして願いを、聞いているとな。だんだんと人が壊れてくるんだよ。壊れるのは持ち主じゃねぇ周りの人間がどんどん壊れていって最後には周りの人間が持ち主を殺すんだ。それを俺のせいにして、自分達のことを棚に上げてやがる。全く人間ってのは腐り切っていやがる。」  


そう言い切ったエクスアップは何だかとでも、悲しそうな声色で今にも泣きそうな顔をしていた。「だからお前も早く欲望に溺れた、人間に裏切られる前に俺を捨てるんだな。」そう少し強がりながら、話すエクスアップに返す言葉はもう決まっていた。 


「───────僕は君を捨てたりなんかはしない!」 


「そうか…皆同じ言葉を吐き捨て最後には俺を1人にした。好きにすればいい。どうせ俺は動けない。」

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