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人神奇譚  作者: いかのてんぷら
第一章 その男新たなる英雄
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そんな事を思い出しながら、ユイトは右手に魔球を作り出し、岩の膜を張っていた。 


「───────これでさようならだアサヒ。」 


『──────────魔岩ッ!!』 


魔岩を、アサヒの腹にぶつけると岩の膜は崩れ去り、ゴゴゴゴゴと音を立てながらあたりの魔力を吸い尽くしそしてアサヒの方に、とてつもない爆発が起こる。はずだった。黒い霧の中から出て来た黒い服に身を包んでいる黒髪の少年が『黒食』と呪文を唱え、左手で、魔岩を包み込み、魔岩を消滅させた。 


「今の一撃…ユイトはアサヒを殺そうとしたのかい?ダメじゃないか幼馴染は仲良くしないと。」   


「オリーブ兄さん!何故来たんだ!もう少しでユイトを!「いや俺が来なければお前は確実に死んでいた。それだけの実力差があるんだ」 


オリーブ…!あの日アサヒをオータスから守り逃げ切ったと言うアサヒの兄を名乗る謎の男が今、目の前にいる。 


「今日はすまなかったなユイトよ。またいつか会える日を楽しみにしているよ。」 


そう言うと、オリーブはアサヒと共に黒い霧に包まれまるで初めからいなかったかの様に消え去っていた。 

 

「ユイトッ!大丈夫!」  



何だか馴染みのある声が聞こえてきた。いや、今確かに聞こえた。振り向くとそこには村の人々と、アイ、アサ。全員があの魔人…スグルさんの作った結界から出て来ていた。 


「───────えっ何で!みんなアサヒの炎で、焼けたんじゃ!」 


「我の『隠防結界』で皆を外からは見えない防御結界の中に入れたため全員生きておる。」 


そこからはあまり覚えていない。安心と膨大な魔力を使ったためそのまま気を失うかの様に眠ってしまった


「まさかアサヒに、兄さんがいるなんてね。」  


月明かりが、辺りを照らしながら鳥達の歌声を、綺麗に照らしていた。そんな美しいよりに、2人きりの部屋で、僕とアイはアサヒの話をしていた。 


「だけどアサヒ兄さんが居るなんて聞いたことも見たこともないよね。」 


2日前初めて見たアサヒの兄───オリーブは黒い服を来ていた。 


「しかも初めて見る黒いコートだったよね背中に暗い青の鳩の刺繍が入った服。」 


黒いコート、背中に〝平和の象徴の鳩の刺繍“

───────平和の象徴…!! 


「──────────そうか!!何で今まで気づかなかったんだッ!」


スノードロップ襲来まで残り3日

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