プルメリア
僕らは魔人と別れ、村宿で寝過ごし明日探す事にした。
「探すって心当たりはあるのですか?」
「うん。たぶんあってると思う」
僕は昨日の話を聞いて1人心当たりがいた。
「やぁ少年また会ったな。」
「あっ!おにいちゃんたちだ!どーしたの!」
その少年は今日もまた腰に木の剣を携えていた。
「村長さんは今どこにいるか分かる?」
「おばあちゃんならこのじかんならたぶんいつものばしょにいるとおもうよー!」
そう口にする少年についていきながら僕たちは村長さんのいるある場所に向かっていた。
「君は剣が好きなのですか?」
そう話したのはアサだ。立て続けに少年が話し始めた。
「おばあちゃんがいつもいっていたんだ!おじいちゃんはすごいつよくてだれよりもけんがすきだったんだって!でもいつもおばあちゃんはひとりでかなしそうだからおれがおじいちゃんくらいつよくて、かっこいいさむらいになれば、おばあちゃんはもうかなしいくならないでしょ!」
そう少年が口にするとアイとアサは感動して少年の頭をハゲしなで少年は「やめてよー」と口にしていた。
「あらどうしたのですか?」
そう話し始めたのは、プルメリアの花束を持って墓の前にいたのは優しそうな淡い青色の瞳をした、村長さんだった。
「昨晩、噂のアンデットに会いました。その前にお聞きしたいことがあります。」
その言葉に少し戸惑いながらも、首を縦に振った。
「失礼なことを聞きますが、50年ほど前に貴方は夫を亡くしましたか?」
「えぇそうです夫は50年ほど前に魔物と戦い、そして殉職しました。」
やはりあの魔人は村長さんの夫で間違いない。ただそれをどう伝えるのかが分からない。もしここで伝え方を間違えたら、とても想像できない様な傷ができてしまう。 それでも、伝えなければならない。
「今日の夜またここにきてくれませんか?アンデットは僕たちが貴方を守りますから。」
少し不思議そうな顔をしながら、「今晩ここにまた来ます。」と約束してくれた。
その晩僕たちはひと足先に墓地に行き、昨日の魔人と出会い、少し話していたら直ぐに村長さんが来た。
「───────スグルさん?」
「───────アユミ!!」