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夏休み 宝石のメッセージ

午前7時前。

海水浴には早い時間である。


人の姿が無いわけではないがそれほど多くもなかった。

三人はヒスイ海岸と描かれた看板の近くにある駐車場に車を止めると海岸へと足を踏み入れた。


ゴロゴロと石が転がっており夕矢は屈むと

「ヒスイは白くて角ばってて重い」

と呟いた。


それに剛士は

「ん?翡翠は緑じゃないのか?」

と聞いた。


夕矢は頷くと

「そう言うイメージが強いけど本来は白くて、色々な鉱物と結合して緑とか紫とかに代わるみたい」

と告げて、白い石を拾った。


そして、小さなペンライトキーホルダーを取り出すと光を当てた。

それを暫く見て、軽く何度か投げて握りしめた。


「…これ翡翠っぽい」


そう言うと袋の中に入れて再び歩き出した。

剛士はそれを見ると

「…わからん」

と呟いた。

夕弦は横に立ち

「俺には聞くなよ」

と告げた。


夕矢は幾つか石を手にして同じことを繰り返し、更には小さな鉛筆削りようのカッターで石を削ったりしながら戻したり袋に入れたりし続けた。


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