蓮の守護者の探偵
新潟の家も一軒家であった。
と言うか、末枯野剛士と合流してから車の利用などを考えると一軒家の方が良いと借家を利用するようになった。
三人は朝に仙台を出て、途中のインターで昼飯を済ませると高速を降りた。
が、そのとき夕矢は運転していた剛士に
「末枯野のおじさん、何処か食料品売ってるところによって」
夕飯は買わないと
と告げた。
近くにスーパーや食料品店があるかは分からないのだ。
剛士は「あ、そうだな」と言うと途中の道沿いにあった『サタデー』という新潟のスーパーの駐車場に車を止めた。
夕弦も車を降りると剛士と夕矢に
「どうする?今日は出来合いにするか?」
と聞いた。
時刻は3時だ。
あと1時間くらいで着くだろうがそれから料理をするのも大変だと思ったのである。
夕矢は頷くと
「明日からは俺作る」
と言い
「今日は出来合いにしよ」
と告げた。
もちろん、食べるだけの剛士に反論はなく
「そうだな」
名シェフがそう言っているんだからそれが良いだろ
と答えた。
夕弦も料理はするが精々カレーくらいである。
メインシェフは夕矢なのだ。
三人はスーパーに入るとそれぞれ食べたいモノを買い、新しい家へと向かった。
もちろん、明日の朝のパンも購入済みである。
新しい借家は二階建ての極々普通の一軒家であった。
一階に大きなリビングダイニングがあり、6畳と10畳の部屋が二つあった。
二階は6畳の部屋が二つあり洗濯物を干す大きめのベランダがついていた。
夕矢はそれを見ると
「じゃあ、俺二階な」
と言うと階段を上がって二階の部屋へと入った。
自然と一階の6畳は夕弦で10畳が剛士となった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




