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ステンドグラスの鳳凰

夕矢は笑顔で

「俺もこの道を選んだきっかけは兄貴に置いていかれたくないからだったけど…今は兄貴の事抜きにしてもこの仕事は続ける」

と告げた。

「尊にもそう言う道見つかると思う」


尊は頷いて

「ありがとうな」

と言い

「俺、やっぱりこのまま理系で東都大学の理学部化学科へ進む」

勉強しながら考える

と告げた。

「真理子さんのことマジだし…守りたいって思うし力になりたいって思うし…けど俺の人生がどうなっても真理子さんのせいにはしたくないから考える」


夕矢は「尊、かっこいいな」と告げた。


尊は笑って

「夕矢のお陰だから」

茶化すなよ

と答えた。


夕矢は頷いて

「わかってる」

頑張れ

「俺も二年後か三年後か…今のやってることちゃんと終わらせたら大学行く」

美術史とか芸術鑑定の知識を深めるんだ

と告げた。


尊は笑顔で

「夕矢こそカッコいいじゃん」

と言い

「また電話する」

と告げた。


夕矢も笑顔で

「俺もするから」

と通話を切った。


夕矢は夜の帳が降りる町を見つめ誰もが様々な思いを胸に一歩一歩歩いているのだと感じた。

それぞれの道が違っても。

どんなに離れていても。

友は友なのだ。


「頑張れ、尊」

そう呟き、ベッドへと寝ころんだ。


夜の空は静かに星を抱き締めゆっくりと時を刻んでいた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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