ステンドグラスの鳳凰
夕矢は頷いて
「俺、何を言っていいか分からないけど…気持ちは分かる」
ただ
「尊はその人がその探偵君って人と結婚してもなろうとしている仕事は続けていける?」
と聞いた。
「実はさ詩音ちゃん今九州の実家に戻っているんだ」
俺は詩音ちゃんのやろうとしていたことを引き続きするつもりだけど将来の仕事はいま俺がしている仕事をしていこうと思ってる
「それは詩音ちゃんとこの先道が分かれても今の仕事が好きだからやりたいと思ってる」
尊は頷きながら
「夕矢の言いたいこと分る」
確かに自分が好きなことを仕事にしていくことも大事だと思う
「たださ、俺は真理子さんの力になれる男になりたいんだ」
動機が不純だしさぁ
「ダメだと思うけど…真理子さんが確かにその探偵君ってやつとくっついたとしても探偵君は彼女の力を借りる方だろ?」
俺は彼女に力を貸す方になりたいんだ
と告げた。
「彼女は絶対に科学解析の道から逸れないと思う」
その力を貸す先が警察か探偵君かだってだけだと思う
「だから、科学捜査の時に彼女が必要だと思う力を俺は付けたいんだ」
支離滅裂だよなぁ
夕矢は小さく笑って
「そんなことない」
俺も分かる
「俺もさぁ去年に兄貴が東京離れる時に無理やり先も見えない状態で付いていったんだ」
すっげ寂しいし兄貴と一緒に行きたかったし兄貴の力になりたかったしで
「だからわかる」
その事を尊はその真理子さんに言った?
「もし言ってないなら言ったらいいと思う、真剣に気持ちぶつけて真理子さんって人が振り向かなくても力になりたいって」
と告げた。
尊は頷いて
「そうだよな」
ちゃんと言って区切りつけて彼女が困らないように
「反対に困った時に力になれるように頑張る」
と笑顔で告げた。
夕矢は笑顔で
「頑張れ!」
とガッツポーズをした。
尊も「おう!」と腕を振り上げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




