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夏の盛り2

この日。

ルフランリゾートへ来て東雲夕矢は親友たちとの絆を結び直したことで兄の夕弦が纏う空気が大きく変わったことを肌で感じていた。


恐らく今が本来の兄の姿だったのだろうとわかったのである。


夕弦は夕矢に

「夕矢、お前はお前の進みたいと思う道を探して進めばいい」

シェフにならなくても

探偵にならなくても

「お前がこれだと思う道を行けば良いからな」

と告げた。


夕矢は頷くと

「うん、この夏を使ってゆっくり考える」

と答えた。


春彦や伽羅、そして、允華や晟と共に5日まで海水浴を楽しみ、6日に桔梗貢がやってくると二人で海水浴をして、翌日には芒野尊や三つ葉冴姫のお土産を買いにマリーナロードに並ぶショップを見て回った。


その時。

貢が夕矢に

「夕矢、俺は9日に帰るからゆっくり遊べるのが明日くらいしかないから冒険してみない?」

と告げた。


夕矢はショップの中でマグカップを手に

「え?」

と声を零した。


貢はにっこり笑うと

「前々から気になってた冒険ツアーがあったんだけど一人だと怖くて」

と言い

「夕矢が今回一緒だからどうかなぁと思って」

と告げた。


夕矢は「へー」と感嘆の声を上げると

「良いよ」

どんな冒険ツアー?

と聞いた。


貢はお土産を見ながら

「冴姫と芒野のお土産買ってから説明する」

と告げた。


夕矢は笑顔で

「了解」

と答え、二人のお土産を貢と共に選んだ。


そして、ルフランリゾートに戻ると貢はプールサイドへと出て海の方へ指を差した。

「ほら、あそこに小さな島があるだろ?」

一応キャンプ施設はあるんだけど基本無人島なんだ


夕矢にとって津洗は今回が初めてなのだ。

そんなことは知らなかった。


貢は夕矢を見ると

「宿泊もできるんだけど、日帰り探検も出来るんだ」

朝に船で連れて行ってもらって夕方に迎えに来てもらうって感じで

と告げた。


夕矢は驚いて

「へぇー凄い!」

と告げた。


貢は「一緒に探検して、今度はみんなで行かないか?」と告げた。


夕矢は頷くと

「すっげぇ楽しそう」

と笑った。

が、ハッと我に返ると

「けど、定期便とかあるのか?」

と聞いた。


貢はあっさりと

「ないよ、船はチャーターになるんだ。もちろん誘ったの俺だしチャーター代は払うよ」

と答えた。


夕矢は困ったように

「けど」

と呟いた。


貢は「付き合ってくれるだけでいいんだ」とシュンと告げた。


夕矢は頷くと

「わかった、でも俺も出せるだけ出す」

と告げた。


貢は笑顔で

「じゃあ、無理はしない範囲でお願いするね」

と告げた。


夕矢は頷いた。

が、部屋に戻り夕弦にその話をすると

「じゃあ、津村に言っておく」

チャーター船用意してくれるだろ

と告げた。


夕矢は「え?」と驚いた。

「でも、津村さんに負担になるんじゃないの?」


それに同室を使っていた剛士があっさり

「津村のホテルだから専用のチャーター船くらいあるだろうから大丈夫だ」

それよりお友達に借りてしまわないように言っておいた方がいいぞ

と答えた。


…。

…。


今なんて言いました?である。


夕弦は硬直した夕矢に

「だから、ホテルを変えさせたんだ」

と告げた。


「頼んでおくからお前は友達と明日一日楽しんで来い」

友達に船のチャーターしないように言っておけよ


夕矢はカクカクと頷いて携帯を手にすると

「船のチャーターはこっちがするから」

と告げたのである。


心配そうな貢の声が響いたが

「大丈夫大丈夫」

と繰り返して携帯を切った。


剛士も隆に電話を入れると事情を話し二つ返事で承諾を貰うと夕矢に

「用意しておくと言っていたぞ」

良かったな

と告げた。


翌日、晴れ渡った空の下で夕矢は貢と共に小島へと冒険の小さな旅へと向かったのである。


写真推理 フォトリーズニング


驚愕していたのは…貢の方だった。

「その、こういう事言うとあれだけど」

無理してない?


船から降りて同じ場所に夕方の4時と言う事で船が去って行った後の話である。

二人には昼用のお弁当と水筒、そして緊急用の非常食が二つ入ったリュックが渡された。


もちろん、それは津村隆がチャーターした船の基本的なツアー用オプションである。

島にはロッジがあり自家発電での電気や水道もトイレもある。

が、島は島。

万が一嵐や天候不順や不測の事態で島から出れなくなったとき用である。


しかし、その費用も全て実際に払うとかなりの金額になる。


夕矢は小さく息を吐きだすと島の地図を手に

「あのさ、俺の兄貴が夏月先生と知り合いだったって話はしたよな」

と告げた。


貢は頷いた。

「そうだったね、初めは本当かなぁとは思ったけど」

本屋であったお姉さんたちが言ってたね

と答えた。


夕矢は小さく頷いて

「俺も兄貴の写真以外では知らなかったしあった事もなかったけど」

と言い

「今回のホテルとか全部…その兄貴と夏月先生のグループの人が手配してくれたんだ」

このチャーター船の話もそうなんだ

と告げた。


「兄貴は気にしなくて良いから遊んで来いって言ってくれたから」

桔梗も気にしないでくれる?


貢は目を見開いて

「…凄い、友達だね」

と告げた。


夕矢は小さく頷いて

「うん」

とだけ答えた。


貢はにっこり笑うと

「じゃあ、夕矢とその人に甘えて楽しむことにするよ」

折角の機会だし

「でも次にみんなで来るときは俺が用意するからね」

その時は甘えて

と告げた。


夕矢は笑顔で

「じゃあ、サンキュ」

というと地図を広げて目の前の光景を見つめた。


島は全長約2Kmくらいの無人島で幾つかの道が観光用に整備されている。

つまり、ツアーで来ても選ぶ道によって滞在時間を選べるという事だ。


桟橋の横手は砂浜になっておりそこでプライベートビーチとして遊ぶことも可能なのである。


夕矢はその砂浜の向こうの雑木林を突っ切るように伸びる道を見て

「あの道を少し行ったところにキャンプ場があるみたいだな」

そこにロッジとかトイレとか一通りの設備が備わっているって

と告げた。


貢は頷き

「とりあえずはそこからだね」

と答えた。


二人は道に被さるように伸びる木々の枝が作る天然のアーチを潜るように進み二分ほどして直ぐに開けた場所に目を見開いた。


奥の方にロッジがあり左側にキャンプ用のトイレ、ロッジの右側に炊事場があった。

ロッジにもトイレ有りの張り紙があるのでロッジの中にもあるのだろう。


貢はロッジを指差すと

「取り合えず設備を見に行こうよ」

と告げた。


夕矢は頷きロッジへと足を向けた。

キャンプ場の周りは草木が茂り今来た桟橋からの道と同じでアーチのように木々が枝を伸ばしている。


しかし、その道以外に三か所道標の石碑があり道が伸びていた。

右側の道は海岸松林・神の池と彫られていた。

左側の道は蛇の池・涙池と彫られ、炊事場の横手の道には神山展望台と彫られていたのである。

ロッジに向かいながら夕矢は石碑の行き先と地図を見比べていた。


貢は夕矢の地図を覗き込み

「で、どのコースがいいかな?」

と聞いた。


夕矢は左の蛇の池の石碑を指すと

「あの蛇の池・涙池コースが一番長くて4Kmくらいあって時間で言うと3から4時間くらいかかるみたいだな」

と言い、続いて右手の石碑を指差すと

「向こうは海岸沿いを回って途中に池があるコースで2Kmから1Kmだから一時間から二時間足らずくらいかなぁ」

と告げた。


「炊事場の向こうの道は神山展望台で神の池か蛇の池のところへ出る道に途中で分れているみたい」

どっちにするかで変わるな


貢は炊事場の方を指差すと

「じゃあ、展望台昇ってから決めよう」

と言い時計を見ると

「まだ10時だし時間は十分あるからね」

と告げた。


夕矢は頷き

「だよな」

と答えると

「トイレ行っとく」

とトイレへと入った。

貢も「俺も連れション」と隣に並んで用を足した。


二人は炊事場の横手を通り鬱蒼と茂った道へと足を踏み入れた。


ところどころ木漏れ日が射し込んでいるが海からの道よりは遥かに暗い。

ただ夕矢は左手を見ると

「ロッジって正面から見るより奥行きがあるんだ」

と呟いた。


道から数本の木々の向こうにロッジの窓が見える。

正面は広く感じなかったが奥行きが結構あることが分かった。


つまりロッジの中は広いようである。


夕矢は考えると

「そりゃそうだよな」

人が数人寝るくらいの広さがないとな

と呟いた。


貢は立ち止まって横を見る夕矢に

「何してんの?東雲」

と呼びかけ

「展望台へ急ごうよ」

と付け加えた。


時間は限りあり、である。


夕矢は呼びかけに

「了解」

と答え、先を行く貢を追いかけるように早歩きで足を進めた。


展望台はなだらかな坂道を蛇行しながら登った先にあった。

6畳くらいの広さの板場と柵があってそこから海が見えるようになっていた。


空の青と。

海の青と。

眼下に広がる緑の大地と。


夕矢は腕を伸ばすと

「絶景だよなぁ」

と言い、流れる風に暫し身を浸して次なる目的地を貢に聞いた。


「次はどっちにする?」


時間はまだ10時半。

貢は左に向いて

「4時間コース!」

折角だし

「冴姫や芒野が来た時にも案内できるようにしたいからね」

と告げた。


夕矢は大きく腕を振り上げると

「よーし」

蛇の池・涙池のイケイケコース!

と展望台を降りた。


そのまま右へ下っていく道を行けば神の池へと行くのだが二人は来た道を戻り半分を過ぎた辺りで蛇の池へと繋がる道へと進んだ。


道は土の道だが整備はされている。

先の展望台も神山展望台と言うがなだらかな山で切り立った崖があるわけではないので所謂ハイキングコースのようなものであった。


蛇の池へは桟橋よりも離れた左寄りの海岸線へと一旦出てそこを進んでいく。

と言っても神の池コースのように海を見ながら行くわけではなく直ぐに山手へと入っていくのだ。


緑の影と眩い日差しと。

交互に織りなす夏の山の光景はどこか清々しく二人はノンビリ整備された道を進んだ。


暫く行くと初めに蛇の池が見えてきた。

緑に囲まれ池には柵がされていた。

ちゃんと遊泳禁止の札もある。


水は透き通っており下に沈んだ岩すら見える透明度である。


貢は光が湖底を射す様子を見て

「本当に綺麗だね」

と笑った。

夕矢は頷き

「すっげぇよな」

しかもマイナスイオン

とスゥと息を吸い込んだ。


暫くぼんやりと池を見つめ、やがて、次の涙池へと足を向けた。

時間的にそこでお弁当を食べることになるだろうと二人は考えていたのである。


蛇行した道が続き再び海が横手に見えた時に満潮なら海の中へ隠れてしまうのではないかと思うような池が片側だけ林に囲まれた場所にあった。

反対側は海であった。


夕矢と貢は汗をぬぐい

「「ついた」」

と同時に言うと丁度南天を過ぎた辺りの太陽を見つめた。


貢は林を出る前に休憩用に用意されている切り株に座り

「ここでお昼食べてからゆっくり見よう」

池と海岸が隣接してるからクルリと一周するのもいいし

と告げた。


確かにそうである。


夕矢は頷き

「よし、そうしよう」

と言い荷物を降ろすと隣の切り株に座って弁当を出した。


弁当は二重になっており上がおかず、下が炊き込みの握りで豪勢であった。

貢は食べながら

「美味しいね」

出汁の味も

「炊き込みご飯も」

ともぐもぐと食べた。


夕矢も頷きながら

「まじ美味い」

と答えた。


風が潮の香を含んで吹き抜け流れていく。

心地の良い正午であった。


二人は昼食を終えると林を出て池の淵へと進んだ。


ここでも柵がしており海岸側への道には立札があった。

満ち潮の時は池と繋がるので立ち入らないでください、との注意書きがあった。

が、夕矢はちょうど人が一人歩けるくらいしかない岩の出っ張りを見て

「あそこ…花束が置いてる」

と告げた。


出っ張った岩の横手に花束が置かれていたのである。


夕矢は「なんか変だよなぁ」と呟いて、貢と顔を見合わせた。

気になる。

気になる。


貢も不思議そうに

「気になる?」

と聞いた。


夕矢は大きく頷いた。

今は干潮で波際は離れた場所である。


二人は顔を見合わせると

「今は干潮だし…注意していこう」

と言い海岸沿いへと足を進めた。


こんな場所に花束だ。


夕矢は花束を見ると

「珍しい花だな」

と呟いた。


貢も頷き

「そうだね、百合とかは分かるけどこの一本だけの白いふにゃふにゃした花なんだろ」

と呟いた。


夕矢は携帯を取り出すと花束を撮り

「この百合も変わってるし」

とちゃんと映っていることを確認するとゆっくりと池を一周して海風を浴びた。


二人は来た道をゆっくりと戻り再びキャンプ場へとたどり着いた。

そこにサングラスをかけた一人の男性が立っていたのである。


夕矢は目を見開くと

「他の人も来てたんだ」

と呟いた。

貢はあっさりと

「まあ、チャーターして遊ぶ人いるよね」

夏休みだし

と告げ時計を見ると

「後二時間ほどだけど展望台から神の池回れるけど行ってみる?」

と元気溌剌である。

というより4人で来て神の池の方と言われたらと考えたのだろう。


夕矢はふぅと息を吐きだし

「いいよ」

と答え男性に

「こんにちはー!」

と挨拶をして再び展望台の方へと向かいかけた。

が、男性は

「こんにちは」

と返し

「展望台かい?」

さっき行こうとしたけど蛇がいたから

「気を付けた方がいいよ」

と告げた。


夕矢と貢は同時に足を止めた。

「…」

「…」


男性は小さく笑いながら

「向こうの道から神の池と展望台行けるから良いんじゃないか?」

と告げた。


貢はひぃぃと身体を震わせながら

「だよね」

展望台には先行ったし

「神の池だけ見ようか」

時間も時間だし

と告げた。


夕矢は小さく頷いた。


そして、手を振ると

「ありがとうございます!」

と言い右側の神の池と石碑の立っている道を進んだ。


男性も手を上げて見送った。


二人が神の池を見て戻った時には既に男性の姿はなく時間的にもちょうど3時半であった。

二人は4時に迎えのチャーター船に乗りホテルへ戻るとそれぞれの部屋へと返った。


兄の夕弦は戻るなり元気な声で

「兄貴、ありがとう!」

すっげぇ楽しかった

と言った弟に笑みを浮かべてくしゃくしゃと頭を撫でた。


「なら良かった」

と言い

「7時から食事に行くからシャワー浴びて来い」

と告げた。


剛士もまた

「良かったな」

と喜ぶ夕矢の姿に笑みを浮かべた。


食事は広間で全員が集まった。

本当に仲が良いのだ。


夕矢は酒を飲みながら雑談に花を咲かせる兄の夕弦を見て

「本当に仲が良かったんだ」

と呟いた。


そして、春彦と伽羅と允華と月の四人で輪になっての話に参加した。

允華は春彦や伽羅、そして、夕矢よりも年齢が上である。

しかも、知識も豊富であった。


夕矢は「ああ」と話の時に声を上げると携帯をポケットから取り出し

「あのさ、今日、友達と島に行ったんだけど不思議な花束があって」

と写真を見せた。


「この花…知ってる?」

と聞いた。


春彦はそれを見て

「この百合みたいな花はハマユウみたいだけど」

と呟いた。

「でも、このふにゃふにゃした花はわからないな」


それに允華は

「もしかしたら九州の…霧島連山に咲くミヤマキリシマの霧の夢じゃないかな」

と告げた。


「けど普通は切り花風にはしなくて盆栽で売ってたと思うけどね」

しかも

「開花の時期は5月から6月くらいか秋くらいだったような気がする」


珍しいと言えば凄く珍しい


伽羅は「おお」と声を上げて

「凄い」

と声を零した。


春彦は伽羅を横目で一瞥し直ぐに允華に目を向けると

「そのミヤマキリシマって九州?」

と聞いた。


允華は携帯を取り出すと

「そうだよ」

と答え

「ミヤマキリシマは九州でしか自生していないんだ」

と検索した画面を見せた。


「ほら」


確かに花束のふにゃふにゃした花であった。

夕矢はふ~むと考えると

「じゃあ、あの男の人は九州の人だったんだ」

と呟いた。


春彦はそれに

「どういうこと?」

と聞いた。


夕矢は今日の探検の話をして

「何かおかしいなぁとおもったんだけど…この花束、岩の出っ張りに置いていたわけじゃなかったから満潮が来たら波にさらわれるとおもうんだけど攫われてなかったし花も咲いていたから…俺達が行く少し前に置かれたと考えるとあの人だと思うんだよな」

一日経ってたら花束自体海の底だったし

と告げた。


春彦は唇に指先を当てて

「九州か」

と呟いた。


「少し調べてみるかな」

どうしてわざわざ九州の花を縁もゆかりもない場所に置いたのか

「理由があると思うからな」


夕矢は頷いて

「わかったら教えてくれな」

と告げた。


允華もまた

「そうか…何か分かったら俺にも教えてもらいたい」

と答えた。


彼の隣では月がスピスピと寝始めている。


それに気付いた白露元が立ち上がると

「月も寝始めたし」

俺は別荘に帰ることにする

と告げた。


直彦も立ち上がり

「そうだな」

俺ももうひと踏ん張りして原稿が終わったからゆっくり寝たい

と目を擦った。


夕弦は笑い

「津村は鬼編集者だからな」

身体だけは壊すなよ

「夏月」

と告げた。


隆はそれに

「体調管理はしているから心配無用だな」

と腕を組んで答えた。


兄チームが解散すると夕矢達も解散してそれぞれの部屋へと戻った。


翌日、貢が帰る前に夕矢は見送りに姿を見せた。

「あの花はハマユウとミヤマキリシマって花だったんだ」

どうしてそこにあったかは調べてくれてるから

「また分かったらLINEするな」


貢は笑顔で頷いて

「待ってる待ってる」

じゃあ

「夕矢はまだバカンス楽しめよ!」

と言い家族と共に津洗を後にした。


空には青が広がり、白い雲がのんびりと浮かんでいた。

貢と入れ替わるように翌日に九州からの旅行者が一団で訪れたのである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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