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怪盗クロウ再び
剛士は彼女に
「その守永鑑定所に連絡を」
と言い、警察へ連絡を入れかけた。
が、勝男が慌てて
「待ってください、警察への連絡を待ってください!」
と止めた。
剛士は考え
「では、防犯カメラを見せてください」
と告げた。
勝男は頷いた。
「すみません!お願いします」
そう言って駆け出した。
剛士も夕矢も彼の後について走った。
防犯カメラは管内のショップ、展示室、事務室、そして、作業場である倉庫にも一つ取り付けられていた。
その作業場のカメラを確認し剛士は目を細めた。
「彼が持ってきたあのアタッシュケースは?」
それに勝男は
「作業道具を入れていたんです」
額に入れる前に点検をしないといけないので
「埃や汚れがあれば取った方が良いと思いましたし」
と告げた。
剛士は画面を見つめ目を一瞬見開いた。
「すみません、そこをもう一度繰り返してゆっくり再生してください」
勝男は頷いて操作した。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




