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怪盗クロウ再び

夕矢は「ありがとう、宜しく」と締め括りかけて

「あ、そう言えば今回の展示は仙台秋保美術館だけど、絵の所有者は安積美術館だと思う」

安積美術館から借りたって言ってた

と付け加えた。


春彦はそれに

「なるほど!ありがとう」

犯行のあった美術館と一緒に絵の本来の所有者が違ったらそっちも同時に調べてみる

と返した。


夕矢は今度こそ

「ごめんな、宜しく」

と締めくくった。


確かに考えればそうである。

展示もされていない絵に予告状だ。

そして、その絵が所有物でなく借りていることも知っている。


夕矢は携帯を机において腕を組むと

「そうだよな」

と呟き

「けど、今は何よりも絵を取られない事だよな」

春彦さんに頼んじゃったけど

「春彦さんに允華さん、ありがとう!」

と携帯に両手を合わせた。


その後、夕矢は夕弦と剛士の三人でカレーを食べると翌日に備えてアプリで軽く勉強すると早々に布団へとダイブした。


しかし、夕矢と剛士を驚愕させる事件が起きたのである。


翌日、開館2時間前の午前8時に二人が到着すると絵の点検などが終了し展示されていた。

が、夕矢は絵を見た瞬間に目を細めた。

「違う」


それに勝男と剛士は同時に彼を見た。

勝男は不思議そうに

「何がですか?」

と聞いた。


夕矢は剛士を見ると

「末枯野のおじさん、昨日の作業に携わった人全員を集めて」

と言い、ウエストバッグから単眼鏡を出すと

「麻生さん、この絵のセキュリティを切ってください」

と告げ、勝男がそう指示を出すと近付いて絵を見た。


昨日見たサイン部分を念入りに見て

「やっぱり、昨日見た絵とひび割れが違うし筆の流れも違う」

これ良く似せているけど昨日の絵とは違う

と告げた。


勝男は驚き

「まさか!」

と言い慌てて作業員を呼び寄せた。

が、スタッフの一人赤尾和美という女性が走って

「麻生さん!昨日の作業で来ていただいていた守永鑑定所作業員の方がいないです!」

と叫んだ。

「残っておいてくださいと言っておいたんですけど」


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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