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怪盗クロウ再び

通常、美術品を盗むのは金目当てだ。

夕矢の場合は陸奥詩音の事を知っているのでそうでない事も知っている。


彼女の場合は金ではなく絵に秘められた写真の回収だった。


夕矢は始めてクロウが何故絵を盗むのかをふっと考えたのである。

「もしかして理由があるのか?」

けど

「扱い方は詩音ちゃんよりはずっと丁寧だったよな」


絵を傷つけようとはしていなかった。


剛士は夕矢を見ると

「夕矢君、クロウ自身のことは後にして今は絵を守ることに専念しようか」

と笑みを浮かべて告げた。


夕矢は頷き

「確かにそうだよな」

と言い、勝男を見ると

「それで狙われている絵は今どこにあるんですか?」

と聞いた。


勝男は立ち上がると

「こちらです」

と言い歩き出した。


二人はそれに倣いソファから立ち上がると美術館のバックヤードになる保管庫へと向かった。


問題の森宗光の『夕暮れ』はまだ展示されていないのだ。


勝男は保管庫の前に立ち鍵をポケットから出して扉を開けた。

「この中に保管されています」


夕矢は保管されている絵が入ったケースを見ると

「…何時から展示する予定なんですか?」

と聞いた。


勝男は「一週間前に届いたので明日からの予定です」と答えた。

剛士は腕を組むと

「なるほど、それで5月31日か」

と呟いた。


夕矢も頷いて

「展示日当日を狙うってことか」

と勝男を見た。


勝男は頷いて

「そうですね」

と答えた。


夕矢は気合いを入れると

「とにかくクロウって人は5月31日…明日に日付指定しているから警護は明日を重点にだな」

と呟いた。


勝男も剛士も頷いた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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