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フォトリーズニング  作者: 如月いさみ


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怪盗クロウ再び

仙台秋保美術館は青葉区から馬越石トンネルを越えて笹谷街道を通り、秋保街道に出て暫く走ると見えてくる自然の中にある落ち着いた美術館であった。


そこから少し走ると直ぐに秋保温泉街へと入るので本当に温泉街の入口と考えると分かりやすい場所にある。


美術館の外観は左右に小塔があるシンメトリーの洋館であった。

一階にはショップと入場券売り場が二階と三階が展示室となっていた。


夕矢は剛士と共に車で出向き、駐車場で車から降り立つと入場券売り場へと足を向けた。

券を売っていた女性に剛士は声をかけた。

「依頼を受けた末枯野です」

詳細を聞きに来ました


それに女性は「少々お待ちください」と告げるとマイクのスイッチを内部放送に切り換え

「末枯野様が券売り場の方に起こしになられました」

宜しくお願いします

と告げた。


直ぐに中から一人の男性が姿を見せた。

館長の麻生勝男であった。


彼は剛士と一緒に立っていた夕矢を見ると一瞬びっくりしたように目を見開き

「あの、その子は」

と告げた。


剛士は笑みを浮かべると

「彼が東雲夕矢」

美術品芸術品警護のエキスパートです

と告げた。


勝男は驚きながら

「ま、だ。高校生くらいにしか見えなくて」

申し訳ない

と笑った。


確かに服もラフなシャツにGパン、そして、ウェストバッグという出で立ちである。

その点において剛士は背広といういつもの格好で見た目から大きな差があった。


剛士は笑みを返すと

「確かに年齢で言えば高校ですが専門知識を得ていますのでご安心ください」

と告げた。


夕矢は剛士の言葉に目を見開いて

「末枯野のおじさーん、ハードルたっかっ」

と心で叫んだ。


しかし、仕事なのだ。

自分で選んだ仕事なのだ。


夕矢は表情を一瞬で消すと真っ直ぐ勝男を見つめ

「はい、ご安心ください」

と返した。


勝男は夕矢と剛士を交互に見て笑みを浮かべると

「わかりました、宜しくお願いします」

こちらへ

と受付の前を通り中へと案内した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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