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約束
夕矢は目を見開くと
「もしかして、池の」
と言いかけた。
が、その人物は首を振り、言ってはいけないと無言で諭した。
夕矢は言葉を止めて少し考えると
「…分かりました」
俺、必ずもう一度訪ねます
「その時には必ず見せてください」
と告げた。
その人物は微笑み
「ああ、その時には必ず」
と答えた。
そして、背中を向けて立ち去ろうとした夕矢に
「君の兄たちに伝えてくれ」
そう、新しい世界は進む者だけにしか与えられない、と
と告げて、立ち去った。
夕矢は振り向き
「…兄貴たちのことを知ってる?」
と呟き、館へ入っていった人物を見つめた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。