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フォトリーズニング  作者: 如月いさみ


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36/123

写真探索再び

栞は直彦の手を握りしめると

「あの絵に秘められた写真は直樹さんのモノだったの」

全部で14あるわ

「13は各地を支配するもの」

最後の1つが13を統括するもの

「存続か破壊か…実行できるは秋月と島津の当主だけ」

と告げた。


その意味。


彼女は直彦を見つめて

「ただ、貴方はその為に大きな選択をしなければならない」

それを伝えに来たの

と告げた。


…それは彼が待ち望んでいた秋月直樹という存在が終わる時…


栞は伝え終わると詩音を見て抱きしめた。

「今まで…辛い思いをさせてきてごめんなさい、詩音」

貴方も直彦も同じだけ愛してるわ


詩音は笑顔を浮かべると涙を落として

「おか、あさん」

私、私…ごめんなさい

「私もお母さんのこと…大好きだよ」

と抱きしめ返した。


太陽は不思議そうに彼女を見上げた。


栞は太陽を見て微笑むと

「太陽ちゃんね」

一つだけ覚えておいて

「いつか貴女の愛する子供の中から不思議な夢を見る子が生まれるわ…でも大丈夫よ」

その子を守ってくれる人たちが…守ってくれる存在が現れるから

「だから心配しないで貴女は優しくその子を受け止めてあげて」

と告げた。


太陽は「太陽の子供の中から?」と聞いた。

栞は頷いた。

「そうよ」


太陽は笑顔で

「はい、太陽はお父さんやおじいちゃんや伯父さんやお母さんが太陽を大切にしてくれたようにその子を大切にする」

と答えた。

「月君とね、結婚したらそうする」


白露元の横で立っていた白露月が真っ赤になりながら大きく頷いていた。

栞は微笑んで二人を見つめた。


直彦を…いや、子を誕生させることを恐れていた秋月直樹の子供はちゃんと次世代へと新しい世代へと命を継いでいっているのだ。

栞にはそれが救いであり最上の喜びであった。


自分が愛した彼と自分の子供が未来へと命をつなげていく。


栞が初男を見ると初男は詩音を見て

「詩音、あの家はお前の家だからね」

帰りたいときに帰ってきて飛び立ちたい時に飛び立てばいい

「私も栞もお前と樹をあの家で見守っている」

そして、直彦君…君のことも彼から託された私の子供だと思っている

と告げた。

「何か力が必要な時はぜひ言って欲しい」


直彦は目を見開くと

「ありがとうございます」

と告げた。


詩音も笑顔で

「お父さん、お母さん…ありがとう」

と答えた。


夕矢は微笑むと彼女の手を強く握りしめた。

詩音はそれにほほ笑んで答えた。


栞と初男は最後に今回二人を襲撃した人物に関しては陸奥家が対処したと言い残して病室を後にした。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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