写真探索再び
詩音も少し笑って直彦を見つめると
「直彦、お兄さん。あの…お母さんのことだけど…お母さんはお兄さんのこと本当に大切に思ってるから」
だから
「お兄さんの危機を教えてくれたのお母さんだから」
と告げた。
直彦は彼女を見て小さく頷いた。
「そうか…ただ君のことも大切に思っていると思う」
俺はそう思っている
詩音は小さく頷いた。
直彦は隆を見ると
「そうだ、あの絵を…渡してやってくれ」
もちろん写真を取り出したら返してもらいたいが
「春彦からのプレゼントだからな」
と告げた。
それに夕矢も夕弦も末枯野も詩音も不思議そうに見た。
隆は「ああ」というと
「菱尾湖南の乙女シリーズの一枚を春彦君が手に入れてもらってきたんだ」
と告げた。
それに4人ともが驚いた。
太陽は直彦を見ると
「絵?」
と聞いた。
直彦は頷くと
「ああ、太陽のおじいちゃんとおばあちゃんが描かれている」
と告げた。
太陽は笑顔で
「太陽も見ていい?」
と聞いた。
直彦は笑顔で
「用事が終わったらいつでも見れるからな」
と告げた。
太陽は大きく頷いた。
「はい」
その時、二人の人物が姿を見せた。
凛とした壮年男性と落ち着いた雰囲気の女性であった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。