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フォトリーズニング  作者: 如月いさみ


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31/123

写真探索再び

手術が成功に終わって、ICUへと移った直彦を見届けると、夕矢は詩音と幸一郎と共に彼女が泊っているホテルへと移動した。


夏月直彦は何者かに狙撃されて犯人は捕まっていないのだ。

何時襲撃を受けるか分からない危険があるので護衛がいたとしても多人数だと守りにくいのだ。


だから、身内の津村清道と太陽の二人と後は隆と夕弦と剛士と白露家の人間だけにしたのである。


夕矢は彼女の宿泊するホテルの中へ入り固唾を飲みこんだ。

東京でも有名な高級ホテルのスイートルームである。


…。

…。


「金持ちだと知っていたけど…すっげ」

広々としたリビングから見える景色には東京が眼下に広がっていた。

しかも、ジャグジーバスに普通の浴室と二つあるのだ。


寝室は二つ。

書斎まであった。


詩音は驚く夕矢に小さく笑って

「…お父さんの命令なの」

と言い

「支払いも全部お父さんなの」

と告げた。


夕矢は「へー」というと

「詩音ちゃんのお父さんは詩音ちゃんが大切なんだな」

と告げた。


詩音は視線を下げて

「どうなのかなぁ…一応、陸奥家の人間だからじゃないかな」

と呟いた。


夕矢は不思議そうに

「そうかな?」

俺はそうじゃないと思うけど

「やっぱり大切な娘だからだと思うし、そう考えた方が詩音ちゃんも嬉しくない?」

と告げた。


詩音は目をぱちりと開いて微笑んだ。

「夕矢くんは前向きだよね」

けどそう言う気持ちが嬉しい


夕矢は頬を赤らめて

「そう言ってもらえると俺も良かったと思う」

と答えた。


二人に幸一郎は

「詩音さまに東雲さま入浴の準備が出来ましたので」

と声をかけた。


二人はハッと彼を見ると慌てて頷いた。

詩音はドキドキしながら

「じゃあ、夕矢君からどうぞ」

と促した。


夕矢は頷くと

「あ、いや…詩音ちゃんから」

と切り返した。


詩音は少し戸惑ったものの頷くと

「わかったわ、先にいただくね」

と言い慌ててバスルームへと走って行った。


幸一郎は夕矢を見ると

「東雲様、ありがとうございます」

私だけでは詩音さまをあのように立ち直らせることができなかったと思います

と告げた。


夕矢は焦りながら

「そんなことないけど」

と言い

「それに今日は俺こそお世話になります」

と頭を下げた。


幸一郎は夕食の手配をすると詩音の父親である陸奥初男の報告の為に隣の部屋へと戻った。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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