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詩音と直彦の秘密

午前11時20分ごろに列車は浅虫温泉に到着し二人が列車から降り立つと改札に夕弦の姿があった。


夕矢は夕弦を見ると

「兄貴、どうかしたのか?」

と聞いた。


夕弦は頷くと

「訓練中に悪いな、二人とも」

と言い

「車に乗ってくれ」

と駅の前に止めている車に誘った。


駅は手前を通る奥州街道と直結しており小さな丘になっていた。

車が多用する主要道路だけに雪が両サイドに除けられておりチェーンがガクガクと音を立てて回っていた。


夕弦は少しだけ奥州街道を上がり、直ぐに右折すると浅虫温泉街の奥へと進んだ。

10分ほど進んだ温泉街の外れに大きな旅館と間違うほどの屋敷がドーンと構えていた。

そこの前に来ると扉が開きそのまま中へと入った。


整った日本庭園風の庭がありその奥に家屋があった。

夕矢は「うわぁ」と声を上げて見つめ

「すっげデカい」

と呟いた。


入り口の前で夕弦は車を止めて降りた。

夕矢と剛士も車から降りて待っていた執事に頭を下げた。


執事は三人を迎え

「お待ちしておりました」

ご主人様もお部屋でお待ちでございます

と告げた。


陽は南天を越えて正午であることを無言で知らせていた。


館の主は玄関を潜りまっすぐ伸びる廊下のドンツキにある部屋で彼らを待っていた。

名前を天童跳と言い代替わりをしたところであった。

若干29歳で夕弦や剛士と余り変わらない年齢であった。


薄い髪の色をした優男であった。

しかも。

「へぇ~、君の弟君かぁ、可愛いね」

それに相方の人?

「中々かっこいい人じゃないか」

ヒュッゥー

と軽い感じの男性でもあった。


服もチェックのシャツにGパンとこれまで夕弦が訪ねた特別な家系の中で一番ラフな格好の人物であった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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