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怪盗クロウと真贋の意味

尖閣湾に24の瞳のロケ地。

他にも寒霞渓など見どころは沢山あった。


夕矢はその景観やセットを見て

「すげー」

たのしー

と満喫し、三日目に両津から新潟へ向かう船で帰宅の途に就いたのである。


そして翌日、夕矢は剛士と共に千登勢アートセンターへと向かった。

千登勢アートセンターは新潟県の山側にある十日町駅の近くにある美術館であった。


新潟から車で行くと1時間半くらいかかる。

新潟ICから高速に乗り山間の道を抜けて十日町ICで降りてから10分程であった。


山間の町だが建物は多く意外と開けた町である。


夕矢と剛士は千登勢アートセンターの駐車場に車を止めると券売機で入場券を購入し建物の中へと入った。


白亜の三日月形の二階建ての建物で壁は一面ガラス張りで中へ入ると射し込む光で明るかった。


剛士は入口に立っていた受付の女性に入場券を渡し

「申し訳ないが館長と話しがしたいんだが」

と告げた。


女性は剛士と夕矢を交互に見て

「あの、何かお約束が?」

と聞いた。


剛士は首を振ると

「いや、事情があって今日初めて訪問させていただいたんだが」

この千登勢アートセンターに予告状は届いていないだろうか?

と聞いた。


女性は内部放送で代わりの受付を呼ぶと

「こちらへ」

館長にお話をしてまいります

と二人を応接室へと案内した。


6畳くらいの小さな部屋にソファとテーブルがあるだけの簡易ものだったが清潔感のある内装であった。


夕矢と剛士はソファに座り5分程経つと一人の男性が姿を見せた。

男性は50代くらいのシュッとした壮年男性で名刺を出すと

「私が千登勢アートセンターの館長の久世と申します」

と告げた。

「予告状が当アートセンターに来ていないか?という話ですが」

何処でその情報を?


剛士は夕矢から下船時にもらったケースを出すと

「実は直江津から佐渡へ行く船の中で少し事件に巻き込まれまして、それは解決したのですがその下船時に一人の男性からこのケースを渡されて」

と告げた。

「ここの絵ハガキに宝石が三つ」


久世修一郎は頷き

「そうですね、この絵ハガキはこちらのショップで売っているものです」

と言い

「しかし、この宝石はこちらで売っているものではないですね」

と答えた。


剛士は頷いて

「ええ、この宝石はグリーンド・アメシストとルビー、そしてサファイア」

グリーンド・アメシストは8月29日の誕生石

ルビーは火曜日の曜日石

サファイアは午前10時を示す時間石

「これらは総合して考えると千登勢アートセンターに8月29日の火曜日の午前10時に何かをするという予告状に思えてお伺いしたのです」

と説明した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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